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伊勢原 文化

公開日:2023.10.20

日向薬師宝城坊
山伏が魅せる修験の世界
柴燈護摩供を特別開催

  • 山伏が口上を読み上げる神木のぼりの様子

  • 護摩の様子

 日向薬師宝城坊(内藤京介住職)で10月9日、柴燈護摩供(さいとうごまく)(神木のぼり・火渡り)が特別開催された。

 4月の秋季例大祭が雨天のため中止になったことから、今回特別に行われたもの。

 市の無形民俗文化財に指定されている「神木のぼり」は、山伏の姿を今に伝える数少ない伝統行事のひとつ。

 この日は朝から冷たい雨に見舞われたが、古来より続く山岳信仰の様子を一目見ようと多くの観光客が来場した。

 「山伏問答」に始まり、弓矢で四方の邪気を祓い、境内に立てられたシイの木に登った山伏が参詣者の安穏平和などを祈る口上を読み上げた。

 神木のぼりのあと、護摩がたかれ、その上を歩く火渡りが行われ、山伏に続き、参詣者も火渡りを体験した。

 小田原から訪れたという男性は「家族の病を機に10年以上前から毎日通っている。雨の柴燈護摩供も心が洗われるようで良かった」と話していた。

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