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伊勢原 コラム

公開日:2025.05.30

#iseharathings
伊勢原大山の湯「温泉の素」で拓く新たな可能性
大山天然温泉小泉幸彦さん

 伊勢原市大山に湧き出る温泉。「温泉の素 伊勢原大山の湯」という形で全国の家庭に届ける新たな挑戦を開始した。

 手掛けるのは、「大山天然温泉」。かつて旅館として栄え、現在は高齢者施設「大山ホーム」を運営する中で、旅館が廃業した後も毎分80リットルという豊富な温泉が湧き出し続けている。事業を受け継ぎ、ホームの施設長を務める小泉幸彦さん(44)が「この貴重な温泉資源を地域活性化につなげたい」という思いから、さまざまな模索が続いた。

 温泉の配達事業などを展開する中で「まず、ブランドの認知が必要」と感じた小泉さんが、注目したのが「温泉の素」だった。湯の成分を分析し、それを基に調合された粉末で、家庭で気軽に温泉気分を味わえるようにした。昨年の夏から開発を始め、今年1月から販売が開始された。

お土産の新定番に

 「大山詣りのお土産として」と外国人観光客向けには浮世絵、国内向けには銭湯をモチーフにした地元クリエイターによるユニークなパッケージデザインも特徴だ。既存の温泉土産とは一線を画し、新しい魅力を打ち出している。オンラインショップや伊勢原市観光協会などで販売するほか伊勢原うまいもの遺産販売収入文化財還元制度を活用し、売上の1%が市の文化財の保護、周知などに寄付されるという。小泉さんは「伊勢原に温泉があることをまず知ってもらい、地域全体を盛り上げていきたい」と夢を語った。

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