さがみはら中央区版【12月4日(木)号】
最高裁判所(東京都千代田区)

署名携え最高裁へ要望 「相模原に合議制裁判を」

 本来あるべき司法サービスを市民に――。相模原市と座間市を管轄する横浜地裁相模原支部における合議制裁判と労働審判の早期実施を求め、46団体で組織される協議会が11月11日、最高裁判所(東京都千代田区/今崎幸彦長官)を訪れ要望書を提出した。7842筆の署名を携え、相模原支部における裁判官の人員配置などの課題について真摯な検討を強く要望。当日の様子は公開されなかったが、最高裁は「今後も引き続き人口動態、交通事情、事件数の動向等を注視しつつ必要な事件処理態勢の整備に努めていく」と方針を示した。

「最高裁の検討が不可欠」

 要望活動には相模原市と座間市の両市長、相模原商工会議所の杉岡芳樹会頭、県弁護士会相模原支部、県司法書士会同支部の関係者ら協議会員6人が参加。相模原市区政推進課によると、甘利明前衆議院議員や赤間二郎衆議院議員の秘書も同席したという。最高裁広報課によると、最高裁側は事務総局総務局第一課長が対応し、要望書を受領した。

 協議会は要望書において、管内の人口と取扱事件数ともに相模原支部よりも少ない支部で合議制が実施されているにもかかわらず、同支部では未実施であると指摘。「合議制の体制整備は法曹界のみならず市民全体の願いであり、その実現は急務」と訴えた。

 協議会によると、今年3月に横浜地裁を訪問した際、同地裁民事部所長代行から「未実施の理由は人員配置や施設整備に関する課題である」と示され、「人員配置は最高裁が全国的観点で行っているものであるため横浜地裁の裁判官会議で決められるものではない」という話があったという。

 今回の要望書ではこれを踏まえ、「横浜地裁の裁判官会議で合議制裁判の導入是非を実質的に議論検討するには、その前提として最高裁が人員配置の課題を検討することが事実上不可欠」との考えを提示。また「全国的な裁判官の不足が本来あるべき司法サービスを市民が享受できない理由にはならない」とした上で、裁判所の抱える課題を共有し、合議制裁判の実現に向けて協力したいとの姿勢を示した。

 要望に対する返答について最高裁に問い合わせたところ、「支部においてどの事件を扱うか否かに関しては各裁判所の裁判官会議が最終的に決定することになっているが、最高裁としても全国的な観点から限られた人的物的資源を有効に活用しつつ、司法サービスを充実させていくことが重要であると考えており、今後も引き続き人口動態、交通事情、事件数の動向等を注視しつつ必要な事件処理態勢の整備に努めていくことになります。協議会に対してもその旨をお伝えしました」との回答が得られた。

政令市で唯一未実施

 3人の裁判官が事件を審理する「合議制裁判」は、1人の裁判官が審理する「単独制」に比べて「慎重かつ迅速な審理が受けられる」とされる。富士見にある同地裁相模原支部では、1994年の設立以来「単独制」が採用されている。そのため判断の難しい民事訴訟事件や重大な刑事事件などは横浜市内の同地裁で審理することになるが、時間的・金銭的に負担が大きい上、裁判が長引くケースもある。県内4支部のうち合議制が行われていないのは相模原のみで、全国の政令指定都市の中でも相模原のみ。

 市と県弁護士会相模原支部はこれまで20年以上にわたり合議制の実施に向けて活動してきたが実現には至っておらず、2006年に開始した労働者と雇用主のトラブルを解決する労働審判も実施されていない。

 早期実現への機運を高めるため、23年に行政と各士業団体や経済団体、住民団体、奉仕団体などで構成される協議会が発足。同地裁、最高裁への要望活動や、市民への周知活動に取り組んでいる。

「道筋はまだ」

 要望活動に参加した県弁護士会相模原支部の藤田寛之支部長は「署名を受け取っていただき、話にも耳を傾けてもらえた。法と市民生活の現場で弁護士が直接聞いている市民の声を最高裁に届けるという点では一定の成果が得られたのではないか」とした上で、「具体的な道筋はまだ見えていない。裁判所とは実現へ向けた課題を共有し、解決するために共に歩んでいきたいと考えている」と話している。

橋本駅南口 まちのイメージを公開 ガイドラインに新たに追加

 相模原市は2023年に策定した『リニア駅周辺まちづくりガイドライン』に、まちのイメージを新たに加えた概要版を11月14日に発表した。市リニアまちづくり課では「イメージの見える化により、市民に関心、理解を深めてもらえたら」と話す。

 発表された概要版は、まちづくりガイドラインを6ページにまとめたもので、橋本駅周辺の交通結節点としての役割やまちの将来像、土地利用、公共空間などについて端的にまとめている。

 今回はそれまで無かった「まちのイメージ」を新たに追加。「リニアでつながる一歩先の未来を叶えるまち橋本」というコンセプトを支える3つの柱「テクノロジー」「プラットフォーム」「グリーンライフ」を分かりやすくイラストにした。さらに、土地利用のイメージとして橋本駅南口全体のイメージも発表した。

 このイメージでは、移設予定の京王線橋本駅が描かれ、駅前の交通広場を囲むように、駅まち一体牽引、広域交流、ものづくり産業交流、複合都市機能の各ゾーンが描かれている。同課の担当者は「9月に土地区画整理事業の認可が下り、まちづくりが本格化する中でまちのイメージをもとに改めて機運醸成、活発な意見の出し合いにつながれば」と話す。

 まちづくりガイドラインの概要版は市ホームページから閲覧できるほか、市役所の行政資料コーナー、区役所、図書館などで閲覧できる。

 また、市は同日に「リニア駅周辺まちづくりイノベーション戦略」の策定を発表した。これは、リニア駅周辺のまちづくりと連動した産業振興施策を推し進めるためのもので、研究開発都市を目指すための戦略となる。

 具体的には市が現在実施しているイノベーション創出促進事業、ロボット産業施策に加え、橋本駅南口にゾーニングされる「ものづくり産業交流ゾーン」での研究開発拠点の整備の検討・可能性調査などを行っていく。

相模原市教育委員会教育長に10月1日付で就任した 細川 恵さん 田名在住 62歳

経験重ねても学び続ける

 ○…就任に際し、「あらゆる立場の人との対話を通じて自他を思いやる教育を進めたい」と心境を語る。豊富な経験から「自分は恵まれている」と話す一方で、常に教育に関する情報収集を欠かさない。中学校の校長時代には若手教員から「社会人になってこんなに学べるとは思わなかった」と感謝されたと懐かしむ。「行政の事務職出身でないため、行政としての在り方を改めて学んでいきたい」

 ○…生まれも育ちも相模原。県立相模原高校、東京女子体育短期大学を経て1984年に教職に就いた。これまで5つの中学校と1つの小学校で勤務し、学校教育課長や学校教育部長として教育行政にも携わってきた。忘れられない出来事として、校長退任式で教室に代わる学びの場で過ごす生徒から多くのメッセージが寄せられたことを挙げる。「当事者と向き合い、それぞれが抱える背景に寄り添うことを心がけた」。長年の経験が教えてくれたのは、経験だけに頼らず学び続ける姿勢の大切さだった。

 ○…プライベートは「のんびりしている」。オンとオフの切り替えがはっきりしており、休日は自宅で3匹の愛犬と戯れる時間が一番の楽しみ。教壇での凛とした姿とのギャップから、「家での姿が想像できない」と言われることもあった。教員時代には、休みの日に保護者や子どもたちとすれ違っても「全然気づかれなかったんですよ」と、少し照れくさそうに笑う。

 ○…教育現場にも働き方改革が進められる中、誰よりも現場を知っているからこそ「先生たちの誇り」を重要視する。「いろいろな業務を縮減するだけでなく、先生たちの『子どもたちのために』という気持ちに寄り添った改革をめざしていきたい」
石井篁さん(右)田所節代さん

令和7年度市民文化表彰受賞者 市民文化表彰に石井さん、田所さん

「まだこれから」石井 篁(たかむら)さん(94)

 旧相模原町(現在の相模原市)に職員として就職し、さまざまな役を歴任した。退職後も郷土史の研究や市史の編さん、市の歴史を後世に伝えていく活動など、市民の文化進展に大きく寄与してきた。これらの社会貢献活動は94歳の現在も変わらず続いている。今回の受賞を「新たな出発点になる」と話す。

 社会教育活動を始めるきっかけとなったのは1951年の地方選挙。「政治への関心の低さに衝撃を受けた」と話す。その時々の興味関心や考えを文章に書き出し、次なる問題意識を探ってきた。その一環とし、2014年には自身が市職員として目にしてきたことや市史の資料などをまとめた『わがまちの変遷』を出版。当時を振り返り「今でもよく書いたなと思う」と笑顔で話す。

 豊富な経験と多岐にわたる活動を経てもなお「まだまだやりたいことがある」と意欲を見せる。「そのためには体力づくりが必要」と考え、ハイキングクラブを結成。地域の仲間と自然を楽しむ健康づくりの活動は、今年で13年目を迎える。

 すでに次に取り組みたいことの構想が浮かんでいるという。「これまでの経験や知識は少しでも社会に還元していきたい。そのためにも新しいものをさらに学び続ける」

「楽しく続ける」田所 節代さん(77)

 2003年からの保護司としての活動と、更生保護女性会の中央地区および市連盟の会長としての働きが認められた。「先輩の指導の下に私がいる」と恐縮する。

 犯罪や非行を犯した人の生活状況を把握し、社会復帰をサポートする保護司。「母が保護司だったこともあり、どのようなことをするのかは背中を見て知っていた」と話す。担当する子どもらに対しては「直そうというより、寄り添って一緒に話せる友達のような感じ」で接するという。守秘義務など難しい仕事であるため、観察所や先輩の保護司とも連絡を取りながら「勝手に判断しない」ことを大切にする。「元気いっぱいの愛情が行き渡るように地域で支える」

 更生保護女性会については「地域の子どもたちが健全に明るく安心できる環境で育つための活動」と端的に説明する。児童養護施設や障害者施設の催しの手伝いなどを行う中で「なんでも楽しくやっていきたい」と話す。「子どもたちがうれしそうにしている顔を見るだけでやってよかったと思える」。今後は同会を「もっと広く知ってもらいたい。協力してくれる人が増えれば」と意気込む。
あいさつに立つ松本院長(左)と祝辞を述べる本村市長(右)

総合相模更生病院 「使命に向き合い全身全霊」 80周年迎え記念式典

 相模原駅北口の総合相模更生病院(小山)が創立80周年を迎えたことを記念して11月27日、小田急ホテルセンチュリー相模大野(南区)で式典が行われた。

 職員や同院を運営する社会福祉法人ワゲン福祉会の関係者のほか、本村賢太郎市長や市議会議員、各団体関係者ら来賓も合わせおよそ120人が参加。会場は地域の医療を支えた先人たちへの敬意と感謝に包まれた。

戦後の医療支え

 同院は1945(昭和20)年11月、旧相模陸軍造兵廠(現在の相模総合補給廠)内にあった「相模病院」の財産の一部を継承し、終戦時の混乱の中から援護の措置を要する人たちの医療・健康の向上を図るため「社会福祉法人相模更生会」によって開設された。

 2011年に高齢者施設などを運営する社会福祉法人ワゲン福祉会と合併。22年からは市内2カ所目となる認知症疾患医療センターとしての機能を整備し、昨年10月にはナーシングホームを整備するなど、医療・福祉の両輪で地域のニーズに応える支援を続けている。

「チーム更生で」

 あいさつに立った松本豊院長(兼同法人理事長)は、「終戦直後の混乱した中で先人の方々が困窮している方々に医療を提供しようと立ち上がった志を改めて思い起こした」と歴史を振り返った。

 「物価高騰や職員の確保など医療を取り巻く状況は非常に厳しいが、それぞれの職員が自分たちの職務にプライドを持って、そして謙虚に向き合っていくことが大事。90年、100年と、この相模原の地で患者さんをお断りすることなく、質の高い、調和の取れた医療を提供していくために今後とも邁進していきたい」とした上で、「私たち更生病院、『チーム更生』は与えられた使命に真摯に向き合う。うまくいかないことも日々あるが、愚直に泥臭く、もっともっと良い病院、もっともっと皆様に愛される病院になるよう、全職員が全身全霊を捧げ努力を重ねていく」と決意を示した。

 本村市長は「72万市民の健康を守っていただいている本当に大事な歴史のある拠点病院。これからも相模原市の医療界を引っ張っていっていただきたい」と祝辞を述べた。また同院に隣接する相模総合補給廠一部返還地の土地計画を国に提出したことにも触れ、まちづくりにおいても連携していきたい考えを示した。

 市病院協会の土屋敦会長は、相模原市における二次救急の厳しい状況を踏まえ、「精神やリハビリをやっている病院が急性期に力を入れていくというのは、日本でもすごく珍しいこと。更生病院はそれを成し遂げた。本当に素晴らしい」と讃えた。また協会の役員を務め、今年2月に亡くなった同院名誉院長、井出道也さんへの感謝の思いも語り、「チーム相模原」のさらなる連携を改めて強調した。

 式典後に実施された祝賀懇親会では、同院と同じ45年に開設し今年80周年を迎えた相模原協同病院の高野靖悟名誉院長があいさつに立った。市のマスコットキャラクターさがみんやホームタウンチームSC相模原の広報社員ガミティも駆け付け、乾杯の音頭をとった。光明学園相模原高校和太鼓部や若手デュオすずあか、地元ものまね芸人のチャッピーさんもパフォーマンスを披露し、会場に華を添えた。
地区の違う人が同じ卓を囲んだ

止まらぬ会員減少 上溝地区老人クラブ 地域の枠超えた交流に光明 シニアの力 「合同」で活性化

 役員のなり手不足、働くシニアの増加による時間的制約、趣味の多様化、新型コロナウイルスの影響などから、「老人クラブ」の会員減少が全国的に顕著だとされている。そんな中、上溝地区老人クラブ連合会(新田恭一郎会長)は、活動を活性化させようと、単会の枠組みを超えた交流活動に力を注いでいる。

 連合会には地区ごとに活動している9のクラブがある。2007年に1033人だった登録会員者数は減少を続け、今年10月末時点で約450人となっている。ピーク時からの落ち込みは顕著だが、新田会長は「合同」に活路を見い出した。

カラオケ、麻雀、グラウンドゴルフ

 単位クラブの垣根を取り払い、カラオケやグラウンドゴルフの大会を催してきた。地区の異なる参加者同士が親睦を深めてきたという。

 12月1日には「賭けない・飲まない・吸わない」を原則とし、「健康づくり・仲間づくり・生きがいづくり」を目的とした「健康マージャン大会」を開催。40人ほどが参加し雀卓を囲んだ。新田会長は「みんな同じ上溝の人。知らない人との交流から学ぶことも沢山ある」と話している。クラブの活動に興味がある人は新田会長【電話】042・733・4417へ。
受賞者を代表し挨拶に立った石井さん

市民の功績を称える 市制記念日に表彰式

 相模原市における市政の進展や文化の向上、公共の福祉の増進に貢献した個人や団体を称える「相模原市表彰式」が市制記念日の11月20日にけやき会館で行われた。市民文化表彰、自治功労表彰、市政功労表彰、文化・スポーツ表彰の4部門で計134人、8団体が表彰を受けた。中央区からの受賞者は以下の通り(順不同・敬称略)。

 ▽市民文化表彰/石井篁(淵野辺本町)田所節代(田名)▽自治功労表彰/渡部俊明(上溝)高橋三行(淵野辺本町)▽市政功労表彰/倚水能生(東淵野辺)内田涼子(千代田)神谷静枝(南橋本)篠崎修(相模原)赤間芳子(水郷田名)岸茂子(上溝)安籐典幸(田名)田中富美子(淵野辺)関田勝利(千代田)吉倉孝夫(相模原)松田正則(富士見)生明忠雄(由野台)笠原昌昭(上矢部)柏信(相生)金井勝男(田名)金ケ江實(千代田)高野清和(共和)丹波晴道(中央)鳥海千秋(矢部)西村秀和(宮下本町)湯田里子(横山)茅祐司(横山台)守屋守(矢部)関戸和浩(矢部)㝡住悦子(矢部新町)小川和男(田名)加賀谷育子(並木)末永曉子(横山台)中村岳彦(東淵野辺)佐々木英典(すすきの町)立入進(陽光台)壽崎祐子(淵野辺本町)三宅崇之(上溝)▽文化・スポーツ表彰/相模原市民吹奏楽団(共和)市立田名中学校吹奏楽部(田名)青山学院大学硬式野球部(淵野辺)青山学院大学陸上競技部長距離ブロック(淵野辺)
10月に市庁舎で行われた壮行会での桐生選手

デフリンピック 桐生選手が銀メダル獲得 男子サッカー競技で

 聴覚に障害のあるアスリートのための国際総合スポーツ競技大会「東京2025デフリンピック」が11月15日から26日まで開催され、サッカー競技(男子)で相模原市在住の桐生聖明選手が銀メダルを獲得した。

 桐生選手(35)は1989年12月25日生まれのディフェンダー(DF)で、生まれつき感音性難聴という障害がある。大和市出身で大和南高校を卒業後、Develoop YAMATO FCを経て、現在はレプロ東京に所属。

 19歳で日本代表に初選出されて以来、09年、13年、17年のデフリンピックに出場しており、今回が4度目の出場だった。

男子・女子ともに銀

 サッカー競技は、11月14日から25日まで福島県のJヴィレッジで開催され、日本代表は25日の決勝でトルコ代表と対戦。1―2で惜敗し準優勝となった。女子サッカーの日本代表も米国に0―4で敗れ銀メダルだった。

本村市長が祝福

 相模原市の本村賢太郎市長は11月25日、コメントを発表した。市長は「誠におめでとうございます」と祝福。「トルコとの決勝戦では、日本チームが何度も相手のコーナーキックなどのピンチを乗り越え、約2000人の観客を大いに沸かせた」と決勝戦を振り返り、「100周年という記念すべき大会での桐生選手の活躍は、デフスポーツへの理解を広げる」と今後のさらなる活躍に期待を寄せている。
「みんなしゅ〜ご〜!キラキラいるみね〜しょん」©BANDAI

さがみ湖MORI MORI たまごっちとコラボ 関東最大級のイルミ開幕

 関東最大級となる600万球のイルミネーションイベント「さがみ湖イルミリオン」が、さがみ湖MORI MORI(相模原市緑区)で開幕した。

 今年は世界中で愛されるデジタルペットの「たまごっち」とコラボ。「さがみ湖で発見!たまごっちのキラキラいるみね〜しょん!」と題して、山頂エリアにたまごっちたちが大集合。イルミネーションのほか、アトラクション、フォトスポットで撮影を楽しめる。

 アーティストとのコラボエリア「オトイルミ」では、ユニバーサルミュージック合同会社の協力で冬の夜にぴったりな5組のアーティストの楽曲とイルミネーションをマッチング。高さ15mのシンボルツリー、街角の電話ボックスなどが設置されミュージックビデオのワンシーンに入り込んだかのようなシーンを演出する。

 2026年5月10日(日)まで。時間は午後4時〜9時。大人2000円から、3歳〜小学生・シニア1300円から。昼間から入園の場合は追加料金はなし。営業時間や休園日、料金などは時期により異なる場合があるのでWEBサイトなどで確認を。(問)同園【電話】0570・037・353。

きらぼし銀行が交流の場に 「人をつなぎ、相模原に尽くす」

 きらぼし銀行相模原センタービル(中央区相模原)で11月18日、「事業承継セミナー及びお客様交流会」が開催され、市内企業を中心に60社以上の経営者らが一堂に会した=写真。株式会社きらぼし銀行相模原支社(山崎直人支社長)が主催したもので、参加者はM&Aを含む事業承継をめぐる支援や業界の動向について理解を深めつつ、業種の垣根を超えて交流を楽しんだ。

「第2の本店」

 きらぼし銀行は昨年2月にJR相模原駅南口のさがみ夢大通り沿いに同ビルを開業。東京都港区の本社に次ぐ「第2の本店」と位置付け、各機能を集約している。今回の催しは、市内の経営者の交流の場として新たなビジネス創出や人脈拡大につなげてほしいとの思いで企画したという。

 冒頭あいさつに立った(株)東京きらぼしフィナンシャルグループの三浦毅取締役常務執行役員は「相模原が私たちのホームタウンだという思い。地域の発展のためには皆様の社業の益々の発展が欠かせない。その発展のために皆様を『つなぐ』ということが一つのコンセプト」とし、「地域の発展あってこそのきらぼし」と強調した。

「地域のハブに」

 セミナーでは、同社グループ企業・きらぼしコンサルティングのエグゼクティブヴァイスプレジデント、菅野伸和さんが登壇。M&A支援に携わり30年以上という豊富な経験に基づき、日本と海外における事業承継の動向やコンサルティングについて具体的な事例も交えて解説した。その後の交流会では、和やかな雰囲気の中、業種の垣根を越えて活発に情報交換が行われた。

 参加した株式会社サーティーフォー(緑区橋本)の唐橋和男代表取締役会長兼社長は、「こういった場は地場の企業が前に進んでいくために重要。企業同士の情報交換ができることで地域に還元できる。地域のハブとして今後も期待したい」と思いを語った。ブックオフコーポレーション株式会社(南区古淵)の担当者も「自社の事業を知ってもらう場として活用できる」と話し、地域事業者の連携を深める貴重な機会となったことがうかがえた。

南口ビルにも新施設

 旧八千代銀行の時代から市内に拠点を充実させており、営業基盤が強かった同行。同ビルに続き、今年10月には相模原南口ビルに「きらぼしDigitalラボSAGAMIHARA」を開業。両拠点合わせて1000人以上の職員が配置されるという。山崎支社長は「グループとして経営者の皆様の悩みに対応できる仕組みがある。それを知っていただけたら。グループのパーパスは『TOKYOに、つくそう。』。行政とのタイアップも含めて、地域の人をつなぐ存在として、相模原に尽くしたい」と話している。

イオンリテール株式会社 ご当地WAON寄付 12年目 累計 1100万円超え

 流通大手のイオンリテール株式会社は11月25日、電子マネー「さがみはら潤いWAON」が2024年3月から25年2月末までに利用された金額の一部、101万8626円を相模原市に寄付した。この日市役所を訪れた同社南関東カンパニー西神奈川事業部長の久保和義さんは本村賢太郎市長に目録を手渡し、感謝状を受け取った=写真。

 この取り組みは同社と市が12年10月に包括連携協定を締結して以来、毎年「ご当地WAON」の買い物利用額の0・1%を寄付している。12年目となった今年の寄付額を合わせ、累計1107万9834円となった。寄付金についてはこれまで相模原駅のペデストリアンデッキに設置されている津久井産材を利用したベンチなどに活用されている。

全国で33億円

 同社が地域社会への貢献を目的に取り組む「ご当地WAON事業」は現在、全国で190券種が発行されており、全国の自治体への総寄付額の合計は33億円にのぼる。
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14日 東淵野辺 幼稚園でマルシェ からくり時計再生に活用

 東淵野辺のたけのうち幼稚園で12月14日(日)、同園のからくり時計再生を目的としたマルシェが開かれる。ダンスやよさこいのステージ、ワークショップ、グルメ、ハンドメイド小物などが並ぶ。午前11時〜午後4時。会場は同園体育館。入場料300円(3歳以上/小学生以下は祭りブースで使えるチケット3枚付き)。

 同園では現在、老朽化で動かなくなってしまったからくり時計を復活させようと、「からくり時計REBORN募金」と題して卒園生保護者ら有志が支援を募っている。マルシェの入場料やブース代などはすべて募金に寄付される。当初期間を10月末までとしていたが、25年末までに延長した。園内や近隣店舗などに募金箱が設置されているほか、専用口座への振込も受け付けている。(問)同園【電話】042・756・5978

五感使って餅つき体験 小山白ゆり幼稚園

 小山白ゆり幼稚園(山崎正志園長)で11月26日、園児およそ220人が餅つきを体験し、日本の伝統的な行事に親しんだ=写真。餅米の甘い匂いを嗅ぎ、つやつやとした見た目を目で楽しみ、餅ができるまでの過程を経験した。

 一部の保護者も手伝いに駆け付け、皆できな粉餅や磯部餅、みそ汁を頬張った。山崎園長は「子どもたちにとっては実際に見て、経験することが大事」と、行事への思いを語った。
スタンプを押す参加者

相模原事務用品協同組合 防災学ぶスタンプラリー 「ゲーム感覚で楽しく」

 相模原事務用品協同組合(浦上裕生代表理事)が11月28日、けやき会館(富士見)で体験型の防災イベントを開催した。参加者はシヤチハタ社製の「防災スタンプラリー」を用いて、ゲーム感覚で防災知識を学んだ。

 防災を「誰もが楽しく取り組めるもの」にしたいという思いから始まった同企画。当初は市立中央中学校の生徒が「中学生講師」として市民への指導を行う予定だったが、インフルエンザのまん延により内容を一部変更して実施された。

 この日は相模原市防災協会の高木信幸さんによる防災講話をはじめ、相模原市社会福祉協議会など多数のSDGsパートナーが協力して実現に至った。

 「防災スタンプラリー」は、各テーブルに1つずつ並べられた質問に対し選択肢と一致する赤・緑・青のスタンプを押していくもの。赤は「自助」、緑は「共助」、青は「公助」を示しており、スタンプラリーを通じて自分がどの傾向にあるのかが読み取れる。スタンプラリー終了後にはテーブルごとにディスカッションの時間が設けられ、参加者は思い思いに意見を交わした。

 浦上代表理事は「ぜひ今日の体験をきっかけに防災について興味を持ち、これからも楽しんで取り組んでいっていただければ」と話した。

豊かな表現 展示 MOA美術館児童作品展

 MOA美術館(静岡県)が主催する相模原市児童作品展が11月24日、あじさい会館で行われた。市内小学校に通う児童が描いた絵画200作品以上が会場に展示され、保護者や地域の人らが鑑賞した。

 同展は、児童が興味や関心を持ったことを絵画で表現することで情操を養い、豊かな心を育むことを目的としており、審査や展示会の実施は地域のボランティアによって運営されている。30回目となる今年は市内小学校18校と個人が夏休みの宿題として描いた649作品の応募があり、審査の結果入賞37作品、入選224作品が選ばれた。

 会場では表彰式も行われ竹内祥子実行委員長から児童に賞状が贈られた。MOA美術館奨励賞を受賞した若松小学校2年の高橋芽依さんは「大きく育ったゴーヤと自分を描いた。賞をもらえてうれしい。空の色を好きな水色で塗った」と話した。

 竹内実行委員長は「30年も開催していると子どもたちが描くものも変わってきている。見るものも変化していて格段に上手になっているのが分かる。賞を贈ることで将来の自信につながれば」と話した。
高橋会主らが13曲を披露した

峰晴会紅花 上溝のサロンで民謡披露 望郷に浸る来場者の姿も

 相模原市内で活動する民謡団体「峰晴会」(高橋峰晴会主)の「紅花」(市川和子支部長)が11月26日、上溝丸崎地区のサロンに招かれ全国各地の民謡を披露した。

 高橋会主と支部のメンバーが出向いたこの日は「ソーラン節」や「花笠音頭」など定番の曲をはじめとし13曲を披露。来場した人が故郷の民謡を口ずさみながら望郷に浸る姿も見られた。

貴重な公演

 紅花には現在、13人が参加。月に3回あじさい会館で稽古を重ねている。コロナ禍以前は高齢者施設などで数多くの発表の場があったが、近年は人前で歌う機会が少なくなっているという。

 丸崎サロンでの公演は今春につづき2度目。「元気に、楽しく、みんなで歌える民謡」をテーマに市川支部長が選曲した13曲を尺八と三味線の節に合わせ、1時間にわたり届けた。後半は来場者も手拍子で会場を盛り上げ、高橋会主の故郷・山形の「花笠音頭」では紅花のメンバーが手作りで用意した笠を配布。来場者たちは節に合わせて笠を動かし体全体で音楽を楽しんでいた。

 峰晴会紅花では公演依頼や一緒に民謡を楽しむメンバーを募集している。問い合わせは市川支部長【携帯電話】090・2305・4316。

「春が楽しみ」 作の口小で花植え

 作の口小学校(緑区)で11月25日、児童と横山地区青少年健全育成協議会(北川春恵会長)による花植え活動が行われた=写真。小雨が舞う中、昼休みを利用して栽培委員会の5・6年生25人ほどが玄関と中庭へ。協議会のメンバーたちに花の扱い方や土のかぶせ方を教わりながら、ビオラや金魚草、アリッサムなどを丁寧に植えた。

 齋藤嘉一校長は「自分たちも環境をきれいにする一員なのだと感じてもらえたら」とコメント。参加した児童の一人は「植物を植える手順を改めて確認できた。植物を大切にしている人たちと一緒に活動できて光栄です」と感想を話した。

 花植えは同協議会が取り組む「地域・こどもふれあい事業」の一環。北川会長は「よく話を聞いて丁寧に花を扱ってくれていた。春が楽しみ。これからも続けていきたい」と振り返った。

相模原中RC 「ロボットとの共生」考える 神奈川工科大准教授が卓話

 奉仕団体・相模原中ロータリークラブ(藤本恵介会長)の例会が11月25日に開催され、神奈川工科大学の三枝亮准教授=写真=が、人とロボットの共生をテーマに卓話を行った。

 同RCは今年度、「その人らしい暮らし」の実現へ向けた一つの手段としての「ロボットの活用」を知ってもらうため、そのヒントや気づきとなるようなイベントの開催を予定している。今回の卓話は同RCの機運上昇を図るべく開催された。

 三枝准教授は人工知能やロボットの研究を進めており、その原動力は「社会の役に立ち、技術の力を使って人とロボットの共生を実現すること」だと話した。実際に医療や介護の現場で活躍するロボットの研究を映像を交えながら紹介。人手不足解消や心理的負担の軽減などを実現する技術の革新を参加者は真剣な眼差しで視聴した。

三原則の打破

 共生社会について、作家のアイザック・アシモフが1950年、SF小説の中で提唱した「ロボット三原則」を例に出し説明。この三原則は現在のロボット工学にも影響を与えたもので、ロボットは【1】人に危害を加えてはならない【2】人に与えられた命令に服従しなければならない【3】自己を守らなければならないと示している。

 これに対し三枝准教授は「ロボットを人に置き換えた場合、既に共生が成り立っていない」とし、共生社会の実現には「この三原則の打破が必要である」と述べた。

 卓話の最後には人工知能など技術の発達について「親が子の独立を喜ぶように、人がロボットの独立を喜べるようになったら人の知性は次の時代に進化できるのではないか」と語った。

 藤本会長は卓話を振り返り「イベントに向けて、ロボットが高齢者や子ども、障害のある人などに寄り添うことをより理解する良い機会だった」と話した。
実証実験の様子

相模原市消防局 デジタルで人命救助を加速 避難者管理システム実証実験

 相模原市消防局は11月20日、火災現場における避難者管理作業の大幅な効率化を目指し、新たな「避難者マネジメントシステム」を活用した実証実験を実施した。

 災害発生時、避難者の状況確認に要する時間の短縮は、消防隊による救助活動の迅速化と正確性の向上に直結する。

 今回の実験は、この課題解決を目的として行われ、消防職員や市職員ら約40人が避難者役として参加した。消防隊員7人がシステムを用いた管理作業を担った。

スマホ活用で情報を一元化

 従来の火災現場では、避難者の確認や安否情報の収集を紙や口頭に頼る場面が多く、混乱が生じやすいという課題があった。

 「避難者マネジメントシステム」は、避難者がスマートフォンなどから自身の安否情報や避難場所を登録することを可能とする。これにより、消防隊や関係者は現場でリアルタイムに避難者の人数や安全確認の状況を一元的に把握できる。

現場からの声

 実験への参加者からは「数分間の取扱い訓練ですぐに操作に慣れるなど直感的に扱いやすかった」といった操作性への評価や「火災現場等の緊急時に使用する上で、登録に必要な入力情報が多い。入力情報は必要最小限度でよい」といった改善要望など様々な意見が寄せられた。

 現時点でシステムを導入する予定はないが、同局は「火災現場等での多数避難者管理を確実・迅速に行うために、DX化など効果的な方法を研究していく」とし、デジタル技術を活用した防災力の強化に向けた研究を続ける方針だ。
現職教員に参加者が質問

「めざす教師像」掴む 志望者向けイベント盛況

 相模原市で教員をめざす人や教育に興味がある人を対象としたイベント「見たい!聴きたい!学びたい!フェスタ(愛称:学フェス)」が11月23日、市立総合学習センターで行われた。

 教員志望の学生や社会人をサポートするため市教育委員会が実施している教員養成塾「さがみ風っ子教師塾」のカリキュラムを一部公開するもので、参加者たちは現職教員や同じ志を持つ仲間と交流しながら「めざす教師像」について考えを深めた。

現職が登壇

 今回は同塾の塾生をはじめ、市内外の学生や社会人らおよそ30人が会場とオンラインで参加。現職の小中学校教諭と養護教諭がパネリストとして登壇し、「教師の目線で学校を見つめよう」をテーマにシンポジウムを行った。現職教諭たちは「なぜ先生になろうと思ったのか」といったことから「学級経営や保健室経営、授業づくりで大切にしていること」まで、具体的なエピソードをもとに自身の考えを伝えた。参加者からの質問コーナーでは、教員志望者の抱える不安感に寄り添いながら、温かな励ましの言葉を贈った。

 参加者からは「来年度から相模原市で教員として働くにあたり、相模原市の教育についてもっと知りたいと思っていた。現職教員の方々の経験や、実際に働かなければわからないことなどを知ることができてとてもよかった」などと感想が寄せられた。

次回は1月25日

 次回の学フェスは来年1月25日(日)に行われる。テーマは「よりよい授業のために〜模擬授業公開〜」。実際に授業を参観し、「なぜこのように授業を組み立てたのか」など授業づくりについて深く学ぶことができる。「皆さんの参加をおまちしております」と担当者。参加無料。オンライン参加も可。申し込み締切は1月21日(水)。詳細は『さがみ風っ子教師塾』で検索。
特製たれで臭みを消したマグロの茜身

三崎マグロの血合い肉 読者プレゼント 「茜身」を新たな特産品へ

 三浦市では、三崎マグロの「血合い肉」を新たに特産品化しようと、公民連携による取り組みが進められている。

 生臭さもあり敬遠されがちだが、未病の抑制に効果的とされる抗酸化成分を多く含むことで価値が見直されている血合い肉。イメージアップを図ろうとネーミングを公募し、昨秋「茜身(あかねみ)」と命名された。調理次第で味も食感も牛ハラミ肉のようになり、地元ではメニューとして提供する飲食店も増えている。

「茜身のたれ漬」進呈

 同市三崎の料理店「くろば亭」で提供している「茜身のたれ漬」(220g・冷凍)を読者10人に進呈。希望者はメールの件名を「茜身」とし、〒・住所・氏名・年齢を明記して【メール】yokosuka@townnews.co.jpへ送信。12月15日(月)締め切り。発表は引換券の発送をもって代える。当選者は、12月29日(月)・30日(火)に年末特別セールを開催する三崎朝市会場に引換券を持参し、指定の場所で賞品と交換する。
幅広い世代が同じフィールドでゲームを楽しめる

市立図書館 世代超えボードゲーム楽しむ 申込不要・参加費無料

 ボードゲームを通じて世代を超えた交流を楽しむイベントが12月13日(土)、市立図書館(鹿沼台)で開かれる。午前10時から午後2時まで。会場は同館2階中集会室。申し込み不要・参加費無料。

 ボードゲームイベントを主催している市民活動団体「さがみはらライブラリーボードゲームネットワーク」(通称「さがラボ」)が主催する企画で、小学生から大人まで誰でもボードゲームを楽しむことができる。今回用意されるのは「カタン」「音速飯店」「ブロックス」など人気のゲーム。「カタン」は無人島を開拓してポイントを稼ぐゲームで、世界3大ボードゲームともいわれている。淵野辺小学校の児童が総合的な学習の時間を使い「淵野辺」をテーマにした地元カタンを完成させた。地元愛あふれる「地元カタン」は、世代を超えて地域をつなぐ新たなツールとして注目を集めている。

 「音速飯店」は人に割り込みながら中央のトレイにカードを重ね、いち早く手札を無くすスピード重視のゲーム。「ブロックス」はボードのマスに各色21個の形の異なるピースを交互に置いていく陣取りゲームだ。どれも幅広い世代が同じフィールドで楽しむことができる。問い合わせは【メール】sagalabo25@gmail.com。

ふれあい科学館 近づくと「くわっ」 年明けまでロブスター展示

 相模川ふれあい科学館アクアリウムさがみはら(水郷田名)に現在、飽きることなく人間たちに向かってくるアメリカンロブスターがいる。1月18日(日)まで展示される予定。生き物としての特徴はあまり知られていないロブスターについて、開館日は毎日午後1時30分から、飼育員のミニトーク・実験を楽しむことができる。

 アメリカンロブスターの最大の特徴は右と左で役割が異なるハサミ。よく使うほうのハサミが、力強く物を砕くごつごつとしたハサミに次第に変化し=写真では向かって右=、もう一方は薄く尖った「カッター」のような役割を担う。展示を担当している狩俣優太さんは「硬い殻を持つ貝でも食べてしまう。毎日のミニトークでは貝を与えて割らせたり、脱皮したハサミを来館者に触ってもらったりします」と話している。

参加無料 初心者向けスケボー教室 12月13日、中央区小山で

 アーバンスポーツの推進を目指し、相模原市は初心者向けの「スケートボード教室」を12月13日(土)に相模原スポーツ・レクリエーションパーク(中央区小山)内スケートボードエリアで開催する。

 これに先立ち、市は東方商事仲介合同会社からスケートボードのセクション(トリックをするために利用する造形物や障害物)の寄贈を受けており、当日は感謝状贈呈セレモニーも行われる。

 教室では、これからスケートボードを始めたい人やレベルアップに挑戦したい人を対象に、正しい乗り方・降り方、滑り方(プッシュ)、操作して回る方法、ジャンプ(オーリー)などが指導される。

 午前10時30分から正午まで。雨天の場合は市役所で感謝状贈呈セレモニーのみの開催となる。講師を務める市スケートボード協会の内田耕平会長は「スケボーに親しむ良いきっかけになれば」と話している。

 対象は5歳以上で定員20人。未就学児や低学年の子どもは保護者の付き添いが必要。参加費は無料で、スケートボードやヘルメット、プロテクターなどの無料貸出物品も用意される。

 参加希望者は12月8日(月)までに申込フォーム(https://logoform.jp/form/oWjU/1325581)から申し込む。応募多数の場合は抽選。詳しくは市スポーツ推進課【電話】042・769・9245。
告知チラシ

入場無料 プロサッカー指導者 森保一監督が相模原市で講演 12月23日、市民会館ホールで

 相模原市は、プロサッカー指導者である森保一(はじめ)監督を招き、講演会「夢を信じる強さ〜挑戦の先にある未来〜」を12月23日(火)、相模原市民会館ホール(中央区中央)で開催する。

テーマは「夢」と「挑戦」

 ワールドカップ優勝を目標に日本代表の指揮を執る森保監督が、相模原市のホームタウンチーム「ノジマステラ神奈川相模原」の笹井一愛(ちなり)選手と対談する形で、「夢を持つこと」や「挑戦すること」の大切さについて語る。

元チームメイトの呼び掛けに応じて

 森保監督は現役時代、日本代表で中盤の守備の要として活躍。引退後はサンフレッチェ広島の監督としてチームをJ1リーグで3度の優勝に導き 、2018年から日本代表監督を務めている。

 今回の講演会は、森保監督とサンフレッチェ広島でチームメイトだった元プロサッカー選手、小島光顕氏からの呼び掛けに応える形で実現した。小島氏は現在、相模原市で株式会社KOJIMA SPORTS(南区下溝)の代表取締役として、フットサルコートの運営やサッカー教室の経営など、地域の子どもたちの育成に力を注いでいる。

 笹井選手は2024年U-20女子ワールドカップに日本代表として出場した。先天性難聴のため右耳は全く聞こえず、わずかに聞こえる左耳に補聴器を付けてプレーする。

12月4日から専用フォームで受付

 入場無料。講演会は午後6時30分から8時まで(開場午後5時30分 )。定員1000人(申込順)。申込受付は12月4日(木)午前0時から専用フォーム(下記にリンクあり)で開始。定員に達し次第受付を終了。1回の申し込みで2名まで受け付け可能。

 詳しくは市シティプロモーション戦略課【電話】042-769-9808。

市民朝市でキウイ販売

 相模原市農協本店第一駐車場で12月14日(日)に開かれる朝市で市内産のキウイが特別販売される。午前8時〜9時(売切れ次第終了)。

 近年、市内でキウイを生産する農家が増えている。市果実組合キウイフルーツ部会では、部会員が生産するキウイに色ごとに「相模ゴールド」「相模グリーン」「相模レッド」と統一名称を定めブランド化を進めている。問い合わせは市農政課【電話】042・769・8239。

参加無料 相模原市が初心者向けスケートボード教室を開催 12月13日、相模原スポーツ・レクリエーションパークで

 アーバンスポーツの推進を目指し、相模原市は初心者向けの「スケートボード教室」を12月13日(土)に相模原スポーツ・レクリエーションパーク(中央区小山)内スケートボードエリアで開催する。

 これに先立ち、市は東方商事仲介合同会社からスケートボードのセクション(トリックをするために利用する造形物や障害物)の寄贈を受けており、当日には感謝状贈呈セレモニーも行われる。

 教室では、これからスケートボードを始めたい人やレベルアップに挑戦したい人を対象に、正しい乗り方・降り方、滑り方(プッシュ)、操作して回る方法、ジャンプ(オーリー)、セクションの楽しみ方などが指導される。 午前10時30分から正午まで。雨天の場合は市役所で感謝状贈呈セレモニーのみの開催となる。講師を務める市スケートボード協会の内田耕平会長は「スケボーに親しむ良いきっかけになれば」と話している。

 対象は5歳以上で定員20人。未就学児や低学年の子どもは保護者の付き添いが必要。参加費は無料で、スケートボードやヘルメット、プロテクターなどの無料貸出物品も用意される。

 参加希望者は12月8日まで(月)に申込フォームから申し込む(下記にリンクあり)。応募者多数の場合は抽選。

 問い合わせ市スポーツ推進課【電話】042-769-9245。

道保川公園 ハンモックに揺られて

 道保川公園(上溝)で12月6日(土)、ハンモックカフェとツリークライミング体験が実施される。

 自然の中でハンモックに揺られてリラックスできるほか、環境配慮に取り組む市内事業者による飲食物の出店も楽しめる。

 当日はツリークライミング体験を同時開催。【1】午前10時〜【2】午後0時30分〜【3】2時〜の3部制。各回先着8人(事前予約優先)。対象は小学生以上で、料金は小学生が1500円、中学生以上が2500円。予約・問い合わせは同公園管理事務所【電話】042・776・6484へ。
10月に市庁舎で行われた壮行会での桐生選手

相模原市在住の桐生聖明選手、デフリンピックで銀メダル獲得 男子サッカー競技で

 聴覚に障害のあるアスリートのための国際総合スポーツ競技大会「東京2025デフリンピック」が11月15日から26日まで開催され、サッカー競技(男子)において、相模原市在住の桐生聖明選手が銀メダルを獲得した。

 桐生選手(35歳)は1989年12月25日生まれのディフェンダー(DF)で、生まれつき感音性難聴という障害がある。大和市出身で大和南高校を卒業後、Develoop YAMATO FCを経て、現在はレプロ東京に所属。

 19歳で日本代表に初選出されて以来、2009年、2013年、2017年のデフリンピックに出場しており、今回が4度目の出場だった。

男子・女子ともに銀メダル

 サッカー競技は、11月14日から25日まで福島県のJヴィレッジで開催され、日本代表は25日の決勝でトルコ代表と対戦。1―2で惜敗し準優勝となった。女子サッカーの日本代表も米国に0―4で敗れ銀メダルだった。

本村市長から祝福コメント

 相模原市の本村賢太郎市長は11月25日、コメントを発表した。市長は「誠におめでとうございます」と祝福。「トルコとの決勝戦では、日本チームが何度も相手のコーナーキックなどのピンチを乗り越え、約2000人の観客を大いに沸かせた」と決勝戦を振り返り、「100周年という記念すべき大会での桐生選手の活躍は、デフスポーツへの理解を広げる」と今後のさらなる活躍に期待を寄せている。

相模原市立保育園の「紙おむつ等定額利用サービス」導入効果は 子育てしやすい環境へ

 相模原市は11月1日から市立保育園・認定こども園で株式会社Comfy(東京都文京区)が提供する「紙おむつ等定額利用サービス」をスタートした。保護者が紙おむつやおしり拭きを園に持ち込む手間を解消するもので、「子育てするなら相模原」を掲げる市の施策の一つ。

紙おむつのサブスク

 市立保育園等では保護者が紙おむつとおしりふきを持参することになっているが、このサービスでは定額料金を支払うことで枚数の制限なく利用できる。

 利用料金は月額で通常プラン2280円、トイトレ(トイレトレーニング)プラン1240円(ともに税込み)。トイトレプランは原則2歳の誕生日を迎えた園児から自動的に適用される。初月は無料。

保護者の負担軽減へ

 導入から一カ月が経過した市立相模原保育園(中央区)を取材した。

 サービスを利用中のある保護者は「思っていたより安かった」と評価。記名や持ち込みの手間はもちろん、「園に何枚ストックがあるか、数えなくて済む」とメリットを挙げ、「本当にありがたい」と笑顔を見せた。

園側の負担増加せず

 一方、園では補充が必要な園児に対して行っている「残りわずかです」といった声かけや、保護者がおむつを忘れた際の貸し借り対応も、サービス加入園児については不要となった。

 利用状況の確認や利用の申し込みもデジタルで管理されており、石井弘子園長は「納品や在庫管理は業者がやってくれるので負担は特に増えていない」と話す。

利用状況と今後の展望

 市内24園でおむつ利用の主な対象となる0〜2歳児の加入率は、サービス開始直後の11月1日時点で38.0%で、11月26日時点では42.9%に増加。

 加入率は園によって幅があり、最も高い串川東部保育園(緑区)で100%(4人)、相武台保育園(南区)で75.0%(15人)が利用する一方、陽光台保育園(中央区)では13.0%(3人)となっている。

 石井園長は「利用率が5割を超えると、現場の煩雑さがさらに解消されるだろう。今後もサービスを通じて、保護者の方々の子育て負担軽減に貢献していきたい」と語った。

橋本公民館 12月3日、「100歳の語り部」が講演 シベリア抑留体験伝える

 シベリア抑留を経験した「100歳の語り部」こと西倉勝さん(南区在住)の講演会が12月3日(水)、橋本公民館(緑区)で開催される。主催は神奈川子どもの今と未来を守る会。

 西倉さんは平和記念展示資料館(新宿区)の語り部として活動するほか、講演会や慰霊登山などを行い、戦争の悲惨さを訴えてきた。

 戦争体験者から直接話を聞く機会が減る中、同講演会は平和のありがたさや平和を守り伝えていく心を養うことを目的に実施される。

 時間は午前10時から11時30分まで(9時30分受付開始)。参加費500円。問い合わせは同会長野さん【携帯電話】080・3484・0143へ。