さがみはら中央区 社会
公開日:2025.12.04
総合相模更生病院
「使命に向き合い全身全霊」
80周年迎え記念式典
相模原駅北口の総合相模更生病院(小山)が創立80周年を迎えたことを記念して11月27日、小田急ホテルセンチュリー相模大野(南区)で式典が行われた。
職員や同院を運営する社会福祉法人ワゲン福祉会の関係者のほか、本村賢太郎市長や市議会議員、各団体関係者ら来賓も合わせおよそ120人が参加。会場は地域の医療を支えた先人たちへの敬意と感謝に包まれた。
戦後の医療支え
同院は1945(昭和20)年11月、旧相模陸軍造兵廠(現在の相模総合補給廠)内にあった「相模病院」の財産の一部を継承し、終戦時の混乱の中から援護の措置を要する人たちの医療・健康の向上を図るため「社会福祉法人相模更生会」によって開設された。
2011年に高齢者施設などを運営する社会福祉法人ワゲン福祉会と合併。22年からは市内2カ所目となる認知症疾患医療センターとしての機能を整備し、昨年10月にはナーシングホームを整備するなど、医療・福祉の両輪で地域のニーズに応える支援を続けている。
「チーム更生で」
あいさつに立った松本豊院長(兼同法人理事長)は、「終戦直後の混乱した中で先人の方々が困窮している方々に医療を提供しようと立ち上がった志を改めて思い起こした」と歴史を振り返った。
「物価高騰や職員の確保など医療を取り巻く状況は非常に厳しいが、それぞれの職員が自分たちの職務にプライドを持って、そして謙虚に向き合っていくことが大事。90年、100年と、この相模原の地で患者さんをお断りすることなく、質の高い、調和の取れた医療を提供していくために今後とも邁進していきたい」とした上で、「私たち更生病院、『チーム更生』は与えられた使命に真摯に向き合う。うまくいかないことも日々あるが、愚直に泥臭く、もっともっと良い病院、もっともっと皆様に愛される病院になるよう、全職員が全身全霊を捧げ努力を重ねていく」と決意を示した。
本村市長は「72万市民の健康を守っていただいている本当に大事な歴史のある拠点病院。これからも相模原市の医療界を引っ張っていっていただきたい」と祝辞を述べた。また同院に隣接する相模総合補給廠一部返還地の土地計画を国に提出したことにも触れ、まちづくりにおいても連携していきたい考えを示した。
市病院協会の土屋敦会長は、相模原市における二次救急の厳しい状況を踏まえ、「精神やリハビリをやっている病院が急性期に力を入れていくというのは、日本でもすごく珍しいこと。更生病院はそれを成し遂げた。本当に素晴らしい」と讃えた。また協会の役員を務め、今年2月に亡くなった同院名誉院長、井出道也さんへの感謝の思いも語り、「チーム相模原」のさらなる連携を改めて強調した。
式典後に実施された祝賀懇親会では、同院と同じ45年に開設し今年80周年を迎えた相模原協同病院の高野靖悟名誉院長があいさつに立った。市のマスコットキャラクターさがみんやホームタウンチームSC相模原の広報社員ガミティも駆け付け、乾杯の音頭をとった。光明学園相模原高校和太鼓部や若手デュオすずあか、地元ものまね芸人のチャッピーさんもパフォーマンスを披露し、会場に華を添えた。
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