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さがみはら中央区 社会

公開日:2025.12.04

相模原中RC
「ロボットとの共生」考える
神奈川工科大准教授が卓話

 奉仕団体・相模原中ロータリークラブ(藤本恵介会長)の例会が11月25日に開催され、神奈川工科大学の三枝亮准教授=写真=が、人とロボットの共生をテーマに卓話を行った。

 同RCは今年度、「その人らしい暮らし」の実現へ向けた一つの手段としての「ロボットの活用」を知ってもらうため、そのヒントや気づきとなるようなイベントの開催を予定している。今回の卓話は同RCの機運上昇を図るべく開催された。

 三枝准教授は人工知能やロボットの研究を進めており、その原動力は「社会の役に立ち、技術の力を使って人とロボットの共生を実現すること」だと話した。実際に医療や介護の現場で活躍するロボットの研究を映像を交えながら紹介。人手不足解消や心理的負担の軽減などを実現する技術の革新を参加者は真剣な眼差しで視聴した。

三原則の打破

 共生社会について、作家のアイザック・アシモフが1950年、SF小説の中で提唱した「ロボット三原則」を例に出し説明。この三原則は現在のロボット工学にも影響を与えたもので、ロボットは【1】人に危害を加えてはならない【2】人に与えられた命令に服従しなければならない【3】自己を守らなければならないと示している。

 これに対し三枝准教授は「ロボットを人に置き換えた場合、既に共生が成り立っていない」とし、共生社会の実現には「この三原則の打破が必要である」と述べた。

 卓話の最後には人工知能など技術の発達について「親が子の独立を喜ぶように、人がロボットの独立を喜べるようになったら人の知性は次の時代に進化できるのではないか」と語った。

 藤本会長は卓話を振り返り「イベントに向けて、ロボットが高齢者や子ども、障害のある人などに寄り添うことをより理解する良い機会だった」と話した。

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