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さがみはら中央区 文化

公開日:2025.12.04

令和7年度市民文化表彰受賞者
市民文化表彰に石井さん、田所さん

  • 石井篁さん(右)田所節代さん

「まだこれから」石井 篁(たかむら)さん(94)

 旧相模原町(現在の相模原市)に職員として就職し、さまざまな役を歴任した。退職後も郷土史の研究や市史の編さん、市の歴史を後世に伝えていく活動など、市民の文化進展に大きく寄与してきた。これらの社会貢献活動は94歳の現在も変わらず続いている。今回の受賞を「新たな出発点になる」と話す。

 社会教育活動を始めるきっかけとなったのは1951年の地方選挙。「政治への関心の低さに衝撃を受けた」と話す。その時々の興味関心や考えを文章に書き出し、次なる問題意識を探ってきた。その一環とし、2014年には自身が市職員として目にしてきたことや市史の資料などをまとめた『わがまちの変遷』を出版。当時を振り返り「今でもよく書いたなと思う」と笑顔で話す。

 豊富な経験と多岐にわたる活動を経てもなお「まだまだやりたいことがある」と意欲を見せる。「そのためには体力づくりが必要」と考え、ハイキングクラブを結成。地域の仲間と自然を楽しむ健康づくりの活動は、今年で13年目を迎える。

 すでに次に取り組みたいことの構想が浮かんでいるという。「これまでの経験や知識は少しでも社会に還元していきたい。そのためにも新しいものをさらに学び続ける」

「楽しく続ける」田所 節代さん(77)

 2003年からの保護司としての活動と、更生保護女性会の中央地区および市連盟の会長としての働きが認められた。「先輩の指導の下に私がいる」と恐縮する。

 犯罪や非行を犯した人の生活状況を把握し、社会復帰をサポートする保護司。「母が保護司だったこともあり、どのようなことをするのかは背中を見て知っていた」と話す。担当する子どもらに対しては「直そうというより、寄り添って一緒に話せる友達のような感じ」で接するという。守秘義務など難しい仕事であるため、観察所や先輩の保護司とも連絡を取りながら「勝手に判断しない」ことを大切にする。「元気いっぱいの愛情が行き渡るように地域で支える」

 更生保護女性会については「地域の子どもたちが健全に明るく安心できる環境で育つための活動」と端的に説明する。児童養護施設や障害者施設の催しの手伝いなどを行う中で「なんでも楽しくやっていきたい」と話す。「子どもたちがうれしそうにしている顔を見るだけでやってよかったと思える」。今後は同会を「もっと広く知ってもらいたい。協力してくれる人が増えれば」と意気込む。

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