さがみはら中央区 社会
公開日:2025.11.28
相模原市立保育園の「紙おむつ等定額利用サービス」導入効果は
子育てしやすい環境へ
相模原市は11月1日から市立保育園・認定こども園で株式会社Comfy(東京都文京区)が提供する「紙おむつ等定額利用サービス」をスタートした。保護者が紙おむつやおしり拭きを園に持ち込む手間を解消するもので、「子育てするなら相模原」を掲げる市の施策の一つ。
紙おむつのサブスク
市立保育園等では保護者が紙おむつとおしりふきを持参することになっているが、このサービスでは定額料金を支払うことで枚数の制限なく利用できる。
利用料金は月額で通常プラン2280円、トイトレ(トイレトレーニング)プラン1240円(ともに税込み)。トイトレプランは原則2歳の誕生日を迎えた園児から自動的に適用される。初月は無料。
保護者の負担軽減へ
導入から一カ月が経過した市立相模原保育園(中央区)を取材した。
サービスを利用中のある保護者は「思っていたより安かった」と評価。記名や持ち込みの手間はもちろん、「園に何枚ストックがあるか、数えなくて済む」とメリットを挙げ、「本当にありがたい」と笑顔を見せた。
園側の負担増加せず
一方、園では補充が必要な園児に対して行っている「残りわずかです」といった声かけや、保護者がおむつを忘れた際の貸し借り対応も、サービス加入園児については不要となった。
利用状況の確認や利用の申し込みもデジタルで管理されており、石井弘子園長は「納品や在庫管理は業者がやってくれるので負担は特に増えていない」と話す。
利用状況と今後の展望
市内24園でおむつ利用の主な対象となる0〜2歳児の加入率は、サービス開始直後の11月1日時点で38.0%で、11月26日時点では42.9%に増加。
加入率は園によって幅があり、最も高い串川東部保育園(緑区)で100%(4人)、相武台保育園(南区)で75.0%(15人)が利用する一方、陽光台保育園(中央区)では13.0%(3人)となっている。
石井園長は「利用率が5割を超えると、現場の煩雑さがさらに解消されるだろう。今後もサービスを通じて、保護者の方々の子育て負担軽減に貢献していきたい」と語った。
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