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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2025.12.04

相模原市教育委員会教育長に10月1日付で就任した
細川 恵さん
田名在住 62歳

経験重ねても学び続ける

 ○…就任に際し、「あらゆる立場の人との対話を通じて自他を思いやる教育を進めたい」と心境を語る。豊富な経験から「自分は恵まれている」と話す一方で、常に教育に関する情報収集を欠かさない。中学校の校長時代には若手教員から「社会人になってこんなに学べるとは思わなかった」と感謝されたと懐かしむ。「行政の事務職出身でないため、行政としての在り方を改めて学んでいきたい」

 ○…生まれも育ちも相模原。県立相模原高校、東京女子体育短期大学を経て1984年に教職に就いた。これまで5つの中学校と1つの小学校で勤務し、学校教育課長や学校教育部長として教育行政にも携わってきた。忘れられない出来事として、校長退任式で教室に代わる学びの場で過ごす生徒から多くのメッセージが寄せられたことを挙げる。「当事者と向き合い、それぞれが抱える背景に寄り添うことを心がけた」。長年の経験が教えてくれたのは、経験だけに頼らず学び続ける姿勢の大切さだった。

 ○…プライベートは「のんびりしている」。オンとオフの切り替えがはっきりしており、休日は自宅で3匹の愛犬と戯れる時間が一番の楽しみ。教壇での凛とした姿とのギャップから、「家での姿が想像できない」と言われることもあった。教員時代には、休みの日に保護者や子どもたちとすれ違っても「全然気づかれなかったんですよ」と、少し照れくさそうに笑う。

 ○…教育現場にも働き方改革が進められる中、誰よりも現場を知っているからこそ「先生たちの誇り」を重要視する。「いろいろな業務を縮減するだけでなく、先生たちの『子どもたちのために』という気持ちに寄り添った改革をめざしていきたい」

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