中学生ソフトテニスの中和田男子と領家女子が団体戦で神奈川県大会を制し、8月22日から香川県で行われた全国大会に揃って出場した。領家は初出場で、中和田は5位となった。
中和田中のソフトテニス部は、男女合わせて150人近くの部員が在籍する。週1日のトレーニング以外はコートでの実戦練習が主だが、放課後の部活で使えるコートは1面のみだ。コートの中にマンホールが設置されているという、「環境が悪い中、部活外での走り込みなど自分たちでよく考えていた」と顧問の木村友美教諭は話す。
主力の3年生は、小学生からクラブチームで関東や全国を経験した選手らが揃った。「試合前も冗談を言い合える仲の良さ」とキャプテンの工藤雄也君(3年)は話すが、円陣係の今本大翔君(3年)の発する「勝つぞ」の一声で、試合になるとスイッチが切り替わるのがこの代の特徴だという。
神奈川王者として臨んだ関東大会は4位。全国では後衛の強さを生かし、長崎、鳥取の代表を破り、5位入賞を果たした。「関東も全国もあっさり決めた。緊張や物怖じしない、いい意味で自然体な子たち」と木村教諭は分析する。工藤君は「アドバイスを言い合いながら高め合ってきた。皆とやれて楽しかった」と話した。
登録メンバー唯一の2年生である藤本祥吾君は、新チームのキャプテンを務める。「この経験を生かし、県連覇を目標にやっていきたい」と誓った。
少数精鋭で掴んだ初出場
昨年男子が全国制覇を果たした領家中。男女とも指導する中村昇平教諭は「今年は女子がという気持ちだった」と話す。女子部は部員が3学年合わせて20人に満たない少数精鋭。「精神力」を主眼に置く中村教諭指導のもと、実戦を想定した練習に力を入れる。ネットプレーが得意なキャプテンの矢野礼実さん(3年)と後衛の岩尾真穂さん(3年)は、今年の県選抜にも選ばれている。
危なげなく県3連覇を達成して臨んだ関東大会は、日本代表選手が所属する埼玉、東京の学校を破り3位。全国は初戦で秋田県の代表に惜しくも敗れて初勝利とはいかなかったが、「力を出し切れたのでは」と中村教諭は話す。矢野さんは「全国出場という目標に向かって努力した日々は宝物」と振り返った。
大会登録メンバー8人のうち2年生が1人、1年生が3人の若いチーム。新チームのキャプテンを務める長谷川文香さん(2年)は「先輩たちの悔しさを晴らしたい」と雪辱を誓った。
夏の県大会3連覇中の同部は、来年の夏に照準を合わせ、県内初となる4連覇に向けて練習に励む。
泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>