現在開催中の「さかえdeつながるSHIN−SHINアーティスト展」の構成を担当する 松本 光世さん 長尾台町在住 58歳
個性認めて、つながって
○…今年初開催する「さかえdeつながるSHIN-SHINアーティスト展」。主催するさかえdeつながるアート実行委員会の一員として、3年前の発足時から活動し今回、同展の構成を担っている。これまでに同会が開催したイベントに関わったアーティストに加え、昨年11月に区内の商店街を舞台に行った「さかえdeつながるショップ・ショップ・ショップ」の一部参加アーティストなどの作品が会場のリリスを彩る。「アートに上手い、下手はない。”色んな人がいて面白い”と見てほしい」と話す。
○…子どものころから絵が好きだった。大学進学時は美術と迷いながらも教育を専攻し、幼稚園教諭に。多くの子どもと関わったが、「もっと一人ひとりとじっくり関わりたい」と、美大の通信制で美術教諭の資格を取得。首都圏にある造形教室「アトリエ太陽の子」で20年以上講師を務めてきた。「ショップ・ショップ・ショップ」参加アーティストで、今回のアーティスト展にも出展する坂本芙未さんは、幼稚園のころから教室で見てきた生徒の1人。偶然の再会に「美大に進学したとは聞いていたが、大人になった」と笑顔。今は「自分の生徒としてではなく、1人のアーティストとして応援している」
○…同展には自らの作品も並ぶ。「何かが降りてくる」と、絵を描くときは締め切り前に集中して一気に描きあげる。「この加速度のまま続けたらすごいと思うけど、絶対にできない」と苦笑い。面白いと思うものを独自の感性で表現する。
○…個性を楽しむアートの世界は、「誰一人として関われない人はいない」と、同展にも「参加型」を取り入れた。ワークショップで来場者らが作った作品を展示されているアーティストの作品の一部に取り入れ、新たな作品を完成させる。「つながることで新たな魅力が生まれる。一人ひとりを大事にしていきたい」トレードマークのポニーテールを揺らし、笑顔が弾けた。