世界の小中高校生によるロボット競技会「ワールド・ロボット・オリンピアード(WRO)」の出場をかけた日本代表選抜競技会決勝が9月18日に東京で行われ、上郷中学校(木村長利校長)3年生のチーム「クリスティーナジョンソン」が準優勝、「@どせいさんです」が3位に入賞。11月19日(土)・20日(日)にアラブ首長国連邦で開かれる国際大会への出場を決めた。上郷中の同大会出場は2年連続、2回目。
「WRO」は、市販のキットとソフトウエアを使って組み立てたロボットで課題の設けられたコースを走行し、速さと正確さを競う大会。決勝大会中学生の部には、全国22地区の予選を勝ち抜いた18チームが出場し、上位4チームが32の国と地域の代表が集まる国際大会への切符を手にした。
今年の中学生の部の課題は、ピンポン球を落とさないように高さの不均衡な階段のあるコースを昇降すること。「クリスティーナジョンソン」の松田樹君・森田貴弘君・岳野弘樹君、「@どせいさんです」の小島直君・岡本泰明君・星野幸希君は昨年、「技術」の授業で同大会横浜地区予選に挑戦したが、敗退。両チームとも「速さを求めすぎた」と敗因を分析し、6月から練習を開始、大会前は放課後などを利用して1日2〜4時間ほどの練習を重ね、今大会には「速さよりも正確さ重視」で臨んだ。
決勝では「正確さを重視しながらも50秒台の速いペースでゴールできた。自信はあった」と準優勝の「クリスティーナジョンソン」チーム。「国際大会ではベストを尽くしたい」と意気込む。3位の「@どせいさんです」チームは「日本代表として恥じない戦いをしたい」。両チームとも日本大会で優勝した京都府の東山中学校をライバル視しつつ、国際大会での入賞を目標に掲げている。
昨年も3年生チームを国際大会に導いた技術科の田中完教諭は「昨年のチームは研究熱心だったが、今年はコツコツ型。メンバーの仲も良く、チームワークも期待できる」と話す。
大会では大勢が見守る中、規定時間内にロボットを組み立て、事前に公表されていない課題にも取り組まなければならない。チームワークを武器に、同校初の国際大会入賞を目指す。
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