「NHKの大河ドラマに太田道灌公を誘致しよう」―。そんな市民運動が広がりをみせている。昨年7月に発足した「太田道灌を大河ドラマに!推進実行委員会」(三上利栄委員長)が各地で呼びかけを行い、今月までに街頭署名は4千人を突破した。実行委員会では2020年のドラマ化を目指しており、2月には日本放送協会へ署名を届ける予定。
1486年に伊勢原の地で没した太田道灌は、江戸城を築いたことで知られる。また、関八州で戦を繰り広げたことから関東地方を中心に知名度は高く、実行委員会によると、雄姿をかたどった銅像は伊勢原市役所前をはじめ東京都・埼玉県・静岡県・長野県に計11体建てられているという。
そんな地元ゆかりの武将をドラマ化し「伊勢原のまちおこしに役立てよう」と考えたのが実行委員会のメンバーたち。「いせはら観光ボランティアガイド&ウォーク協会」、「いせはら生涯学習ボランティア協会」、「伊勢原手作り甲冑隊」、「いせはら市民大学」、「太田道灌公墓前祭実行委員会」の有志を中心に昨年7月、実行委員会が発足した。観光ボランティアガイド&ウォーク協会の会長を務める三上利栄さん(82歳/写真後列右)が委員長に就任し、市との協働事業として活動がスタートした。
8月には総決起集会
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年の放送をめざし、昨年10月の伊勢原観光道灌まつりから署名運動を開始。市内だけでなく付き合いのある県外の団体・個人にも声をかけた結果、1月16日までに14都府県から4014人分の署名が集まった。市、教育委員会、観光協会、商工会、農業協同組合など市内の賛同団体も20を超えた。
三上会長によると、大河ドラマの主人公は放送の3年前に決まるため、署名運動は17年の1月ごろまで続ける方針。「2万人を目標に頑張ります」とメンバーたちは口をそろえる。
今後、実行委員会では1月28日に伊勢原駅周辺で署名運動を行い、2月中に集まった署名を日本放送協会に届ける予定。8月2日には「大河ドラマ〜市民の総決起集会」を開き、実行委員会の取り組みを広く周知し、賛同者を募る。
「多くの方々のお力をお借りして、大河ドラマ化を必ずや実現したい」と三上委員長。大きな目標にむけた挑戦が続く。
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