戻る

旭区・瀬谷区 文化

公開日:2025.10.23

旭区在住 安藤継之助さん
能「岩船」で初の主役
小4で挑んだ舞台

  • シテ「龍神」を舞う継之助さん

 旭区内の小学校に通う安藤継之助(つぎのすけ)さん(4年)がこのほど、東京都にある銕仙会(てっせんかい)能楽研修所で行われた舞台で初主演を果たした。

 室町時代に成立した能は、650年を越える歴史を持つ、日本の代表的な古典芸能。主役であるシテ方(かた)、わきを演じるワキ方、子どもが演じる子方などの役がある。

 能「岩船」は、宝物を積んだ船「岩船」を漕ぐ天の女神・天探女(あめのさぐめ)が登場し、続いて金や銀、宝の玉を携えた龍神が現れる。神々は国の繁栄などを祝い、平和で豊かな時代の到来を喜ぶという作品で、宝をもたらす神々の姿を通じて、めでたさに満ちた世界を描く。

 「シテである『龍神』の衣装は特に重くて暑くて大変だったけど、がんばった」と継之助さん。稽古では、笛や太鼓とのタイミング合わせに苦労したが、繰り返し練習を重ね、本番では見事に舞い切った。衣装を着ての所作や、舞台上での回転など、見どころの多い演技だったという。

 これまでに子方として座っている場面が多かった継之助さんにとって、舞台に立ち続ける「岩船」のシテは大きな飛躍。4年間で10作品以上をこなしてきた舞台経験と反復練習で、初の主役を成功に収めた。見守ってきた母の佳奈子さんは「稽古の成果を出し切って舞台をやり通し、本当にすごいと思いました」と笑顔を見せる。

 これから出演する舞台は銕仙会定期公演の11月14日(金)「歌占」、12月12日(金)「邯鄲」(どちらも観世能楽堂/銀座)。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

旭区・瀬谷区 ローカルニュースの新着記事

旭区・瀬谷区 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS