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旭区・瀬谷区 コラム

公開日:2026.01.15

フユシャクガ文・写真:中村多加夫(瀬谷環境ネット)
瀬谷の生き物だより 192

 フユシャクガとは、冬に活動するシャクガ科の仲間の総称で、日本ではフユシャク亜科(14種)、エダシャク亜科(15種)、ナミシャク亜科(14種)が知られている。その名のとおり、多くの昆虫が姿を消す寒い季節に活動する珍しいガの一群である。厳しい冬の森で、彼らはひっそりと命をつないでいる。

 フユシャクガの成虫は口吻(こうふん)を持たないため、一切餌をとらずに一カ月ほど生き続け交尾して寿命を終える。雌は翅が退化しており飛ぶことができないため、歩いて草や木に登り、フェロモンを放出して雄を呼び寄せる。一方、雄には翅があり、冬の森を自由に飛び回る。また、雄は一対の櫛歯状の触角を持ち、雌が放つフェロモンの方向を感知しながら雌を探している。

 雌を見つけた雄は交尾を行い、その後、雌は産卵する。卵から孵化した幼虫は、いわゆるシャクトリムシで、春になるとサクラやコナラなどの広葉樹の葉を食べて成長する。

 瀬谷市民の森は、コナラやクヌギといった落葉広葉樹が多く見られ、フユシャクガ類の生息に適している。

 生き物が少ないこの時期、瀬谷市民の森を散策してみてはいかがだろうか。

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