戻る

泉区 コラム

公開日:2012.01.19

駅からいずみ遊歩シリーズ【2】 泉(オアシス)探訪
中田駅から北を歩く
※協力・オアシス21世紀の会

  • 石巻康敬の墓

 地下鉄中田駅を出て立場方向、中田小入口交差点を右折、浄土宗中田寺を左手に見て、次の信号右に宮ノ前公園がある。小春日和には、シニアグループがゲームに興じている。



 さらに進むと突き当りが御霊(ごりょう)神社である。このあたりが通称・殿様の森といわれる。



 公園の少し手前、東側に100メートル入ると、江戸時代の中田の領主、石巻康敬(いしまきやすたか)の墓がある。



 石巻氏はもと藤原姓で参河国、静岡県石巻山に居を構えたので石巻を名のるようになった。北条氏3代に仕えて、禄高1万5千石に出世したが、秀吉により監禁、家康に預けられた。



 小田原城落城後、当地中田村に流された。当時は、賊と孤狸が横行状態だったが、湧水は豊かだったと想像される。



 しかし、翌々年後には、家康より中田村111石余(後に中田村以外含めて680石になる)の土地をいただき、80才で没するまで20年余、土地の開発に尽し、歓翁宗喜と云う号を贈られた。



 墓碑は7代目子孫、康福(やすとみ)により、1762年9月、150回忌にあたり建てられたものである。



※参考/中和田郷土史



(文・写真=村上和治)

 

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS