駅からいずみ遊歩シリーズ【5】 泉(オアシス)探訪 緑園都市〜南万騎が原 ※協力・オアシス21世紀の会
今からおよそ八百年前、歴史の表舞台に登場した東国の武士たち。源頼朝の活躍する時代の中心が相模の国で隣国が武蔵。そして、その国境の石碑が緑園六丁目にあるという。興味があったので散策に出かけた。
緑園都市駅から、線路と高層マンションの間の遊歩道「四季の径」を進む。暫く歩くとトンネルの上が遊歩道となり、トンネル入口からの距離が百m毎に路面上に表示されている。緑園須郷台公園を過ぎ六百mを少し行ったところで遊歩道は終わり、表通り緑園六丁目交差点に出る。次の信号を左折し、スポーツ広場に沿って進み四つ角を右折、そのまま直進すると道しるべの碑があり、更にその先のT字路のところに「相武国境之道」の石碑があった。
武蔵は東京、相模は神奈川で境界は多摩川との思い込みがあったので、なぜ緑園に国境碑があるのか分からなかった。相模もののふたち(永井路子著)によれば、北から武蔵系の豪族が南下し、海老名、二俣川あたりまで進出していたようだ、という。
大河ドラマとも重なって、勝手な妄想をえがきながら来た道を表通りまで戻り、南万騎が原駅に向かう。柏町信号を右折すると駅前通りは夏の木さるすべりの街路樹が続いていた。一時間強、七千歩の散歩でした。
(文=益田正廣・写真=石田久美子)
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