泉図書館 人気の本を読みやすく 予約コーナーを一新
受付カウンター近くに設置
泉図書館はこのほど、市立図書館の「予約の多い本50」のうち、上位数冊を常設するコーナーをリニューアルした。
予約が多く、本棚に並ばない本を館内で読んでもらおうと、同館が昨年10月に設置したもので、今回は棚を大きくして本を増やしたほか、表紙が見えるように置くなど、手に取りやすくなるよう工夫した。
市立図書館での予約数は人気の本になるほど多く、最も多いものは「海賊とよばれた男 上」（百田尚樹著）の１９６９件（８月13日現在）に及ぶ。市内で75冊所有しているが、これだけの予約数だと最後の人の手に渡るまで１年以上かかってしまう計算になる。同図書館では以前から、予約の多い本の取り扱いについて問題意識があったといい、試行事業として独自にコーナーを設置した。
よく読まれているものは実用書や歴史小説などで、最近では長編小説を読む人も増えたという。
同コーナーは市民からの寄贈で成り立っており、同図書館は「今後はコーナー利用の呼びかけとともに、読まなくなった本の寄贈や、市内各図書館での取り組みを進めていけたら」と話している。
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