和泉町南部の約2450世帯(約0・533平方キロメートル)を対象に、住居表示が10月21日(月)から「和泉が丘一〜三丁目」に変更される。昨秋の「和泉町から下和泉」に続くもので、郵便番号も同日から変更となり、地域住民からは賛否両論の声が聞かれる。
住居表示が変わるのは和泉町1886〜1887、1892〜1980、1991〜2192、2201〜2221、2230〜2230、2713〜2742の各番地。概ね南東から北西に向け一丁目、二丁目、三丁目となり、郵便番号も21日から〒245―0022に変わる。
和泉町では、住所のわかりにくさを解消しようと、各地区の連合自治・町内会長らによる検討委員会(日並勇会長)が1年に1カ所ペースで住居表示の変更を進めている。
住居表示を変更する背景には、区総面積23・56平方キロメートルのうち和泉町が約3分の1を占め横浜市内で最も面積が広いこと、区内12連合自治会町内会のうち和泉北部、和泉中央、下和泉、富士見が丘、中田の5つの連合が町内にかかっており約3分の1の区民が暮らしていることなどがあげられる。
地番も瀬谷区瀬谷町に次ぐ7900番台まで存在し、市街化区域(都市計画法に基づき指定されたすでに市街地を形成している区域と、概ね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域)と市街化調整区域(市街化を抑制する区域)が混在し、住所がわかりにくいという声も聞かれる。
違和感を覚える住民も
新町名に関する住民の意向を調査するため、昨年7月17日から8月17日に行われた地域住民向けアンケートでは、配布1942枚中、676枚(34・8%)の回答を得た。
町名候補の集計結果は【1】「南和泉」112・5票、【2】「和泉が丘」394票、【3】新しい町名(自由記入)164・5票、【4】その他(意見等)5票だった(※「・5」は複数選択のものを分割)。自由記入では中田地区のように方角を後に置く「和泉南」や、中学校や公園の名称にある「泉が丘」などがみられた。
和泉が丘がある佐藤俊男下和泉連合町内会長は、古くから暮らす住民からは、古いものを生かせないかという声があったという。古い町名がなくなるのは寂しいともいい、「下和泉に変わった地区を含め、従来の連合から分断されるところがあることに違和感がある」と複雑な心境を話す。
ただ、「和泉町があまりに広すぎるという声もあり、住居表示の変更は区民にとって大きな進展になる」と前向きにとらえた。
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