和泉町出身のシンガーソングライターで、2月20日に区役所で歌声を披露する もんま なつみさん(本名 門間 なつみさん) 藤沢市在住 37歳
歌で希望を届けたい
○…生まれ育った泉区の匂いや景色、思い出を曲に込めて――。シンガーソングライターとして歩み出して3年。「自分が歌うようになるとは思っていなかった」という言葉の背景には、歌に辿り着くまでの道のりを感じさせ、「お客さまは皆真剣に聴いてくれてありがたい」と感謝を滲ませる。2月20日に泉区役所で行われる「消費生活情報展」のミニライブに出演し、新曲も披露できたらと意気込む。
〇…中和田南小、泉が丘中、松陽高校と、泉区で青春時代を過ごした。目立つタイプではなかったが、小学校では卒業生に贈る言葉を、中学校では生徒会の役員を務め、「今思うと、当時から人前に出ることは苦ではなかった」と振り返る。幼い頃からの夢だった医者を目指し医学部を受験したが壁は厚く、度重なる挑戦で「もう諦めようか」と思った時、気分転換で見に行った「レ・ミゼラブル」と運命的な出会いを果たす。「本格的なミュージカルは初めてで感動した」と話す表情は懐かしそうだ。
〇…心機一転、22歳で養成所に入り芝居やダンス、歌を学び始める。様々なレッスンを受けるうち、歌に対する気持ちが大きくなっていく。「芝居などに比べ、歌は気軽にできる。そして年齢に関係なく、ずっと続けられると思った」。養成所を経て、ダンサーとしての活動や2人芝居などに取り組み、ステージで表現する面白さ、歌に対する思いを再確認した。2011年の夏、故郷・泉区を歌った初のオリジナル曲『春はもうすぐ』が完成し、いよいよ「自分はこの道で生きて行こう」と決心する。
〇…曲作りは何気ない生活の中で。「メロディが浮かぶと、歩いていてもスマートフォンに吹き込む。周りからは怪しく思われているかも」と笑う。今年は横浜で精力的にライブを行うことが目標。「挑戦することに年齢は関係ないと伝えられたら」。穏やかな目の奥に、希望を届ける確かな意思を見せた。
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