いずみ野フォンテ 36年の歴史に幕 3月末で営業終了
相鉄いずみ野駅前のショッピングセンター「いずみ野フォンテ」が3月31日(月)で営業を終了する。現在、同駅北口で再開発が進んでおり、6月頃には同施設に代わる商業施設がオープンする。
1977年8月に開業したいずみ野フォンテは、そうてつローゼンを始め、精肉店や書店、ドラッグストアなど、最盛期は14店舗が軒を連ね、駅直結という点や駐車場を隣接するなど利便性も高く、36年間地域住民の生活を支えてきた。夏祭り開催時には特に、賑わいをみせた。
同駅北口の開発面積は約2万1000平方メートルで商業施設や駐車場(約200台)、駐輪場(約150台)、駅前広場の整備等を実施。まず6月に延床面積4270平方メートルの商業施設が開業する。いずみ野フォンテ跡地には新たな商業施設を15年度着工で実施し、16年夏頃のオープンを目指す。
いずみ野フォンテで25年続く美容室「アーク」で約5年間店長を務めた菊池嘉之さんは、「長く通って来てくれている常連の方もいるので、閉店するのは申し訳ないという気持ち」と心境を明かす。テナントには近くに移転を決めたところもあるが、一部に留まっているようだ。
なお、6月の商業施設開業まで、そうてつローゼンと三井住友銀行、横浜銀行は営業を継続する。
沿線価値向上へ
相鉄ホールディングス(林英一社長)は10年9月策定のグループビジョンで、市内のいずみ野線沿線を「ガーデンシティゾーン(知性とつながりのある街)」とし、駅前再開発等による沿線価値向上に努めている。
同駅北口の開発について同社担当者は「一度都心に出た若い世代が戻って来たり、シニア層が孫とゆっくり過ごしたりと、活気づけのきっかけになれば」と話す。なお、16年夏頃にオープン予定の商業施設に入るテナント等については「検討中」としている。
横浜市は国の「環境未来都市」に11年に選定され、同沿線はモデル地区として指定されている。同社は地域活性化に向けた行政との連携を検討しており、弥生台駅や南万騎が原駅での再開発も視野に入れている。
|
|
|
|
|
|