泉区版 掲載号:2014年8月21日号
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自家用ヘリコプターで本紙シリーズ「空から泉を見てみよう」の写真を撮る 中丸 定昭さん 新橋町在住 69歳

歴史伝える「雲じいじ」

 ○…自家用ヘリコプターを所有し、区内やその周辺を飛び回る。昨年7月から始まった本紙シリーズ「空から泉を見てみよう」は、自らが操縦する機体にカメラマンを同乗させ、スポットや構図にこだわって撮影している。50回の節目を迎え、「読者の声を聞きながら、次は100回を目指したい」と意気込む。

 ○…横浜市の認定歴史的建造物「中丸家長屋門」を維持する第18代当主。「平々凡々」と話す学生時代は「車も通らずのどかだった」と、捕まえたヘビを持って登校する自由奔放さ。高校卒業後は父が設立した戸塚自動車学校に勤め、1965年から代表取締役に就任した。「教習所のパンフレットに載せる航空写真がほしい」と、横浜ドリームランドでヘリコプターをチャーターしたことが現在につながる原点。「誰でも簡単に飛ばせるというパイロットの言葉にのせられた」と笑って当時を振り返るが、訓練は想像以上に過酷だった。莫大な費用と多様な学科、実技試験を乗り越えて73年にライセンスを取得。以来40年以上飛び続け、これまでの飛行時間は1650時間を超える。

 ○…緻密なレバー操作が求められるヘリコプター。「車と比べると一輪車くらい不安定」で、訓練生のときには空中で静止するホバリングに苦戦し、10分で汗だくになったことも。気流の変化や季節による空気密度の違いに苦戦することもあるが「いつでも飛べる特権と上からしか見えない景色を提供できる面白みがある」。魅力を話す姿はまるで少年のよう。

 ○…フライトには体力が必要で、年に1度の身体検査が義務付けられる。「酒を控えようと思ってもなかなか」とマイペースに話すが、1度も切らしたことがない健康体だ。「航空写真は撮影して何十年か後に価値が出てくる。体力が続く限り、記録を残していきたい」。大空を飛ぶ自らを「泉区の雲じいじ」と名乗り、市内外の歴史を後世に伝えるため、飛び続ける。

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