泉区 トップニュース文化
公開日:2015.08.20
和泉が丘本間さん
法螺で育む地域の輪
迫力の音がひそかな話題
「ぶお〜お〜お〜」。古橋の森に、蝉しぐれをかき消す壮大な法螺の音と念仏が響く。大きな法螺貝を吹くのは和泉が丘に住む本間希洪(きこう)さん(76歳)。自身が所属する和泉の森を育む会や地域のシニアクラブ、区内イベントなどで披露し、ひそかな話題となっている。
初めて吹いて見せたのは、昨年の11月、森の会の芋煮会のときだった。体に響く大きな低音、空に抜ける美しい高音―。吹くと迫力ある音に皆驚き、笑顔を見せた。「場を盛り上げようと思って吹いてみたら喜んでもらえて。気に入られてアンコールなんてこともあった」とうれしそうに語る本間さん。以来、会のイベントや宴会、近所のカラオケ店などで披露してきた。自身が吹いた後は、他の人や子どもたちに試し吹きをしてもらうこともある。「吹くにはコツがいる。口をしめてブーっとね」。そう話す姿はいきいきとしている。
父は伝説の立螺師
本間さんは山形県出身。法螺は「趣味」というが、3歳から高校を卒業するまで、「伝説の立螺師」と呼ばれる父の本間龍演氏に教わっていた。高校卒業後、上京し、定年で退職するまでは法螺から離れていたが、小学校に勤める長女に「法螺の音を運動会の騎馬戦の合図にしたい」と頼まれ、久しぶりに法螺を手に取った。「最初はインターネットで小さいものを買ってみたけど、やっぱり田舎で使っていたのとは違う。父の跡を継いだ兄に『貸してくれ』って言ってもらってきたよ」。今は亡き父の音を収めたCDと五線譜を参考に、日々練習を重ねている。
9月2日(水)には、泉公会堂で開催される泉区シニアクラブ連合会の「カラオケ大会・演芸大会」で健康・長寿などを祈願する『満願の螺(かい)』を披露する。本間さんが出演する第2部は午後1時15分から。法螺は悪いものを吹き払い、福を呼び込むのだという。「他のイベントでも呼んでもらえれば飛んでいきます!料金はいりません」と茶目っ気たっぷりに笑う。
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