大矢養鶏(和泉町)
市内品評会で最優秀賞
餌にこだわり「見た目よく」
3月28日
和泉小学校=泉区和泉中央北=の4年生児童が、コロナ禍で外出の機会が減った地域の高齢者に向けて動画やイラストで健康情報を発信している。区内6カ所の高齢者施設に動画をまとめたDVDなどを配布し、施設利用者からはお礼のイラストが学校に届いた。
同校では昨年度、当時の4年生がいずみ中央地域ケアプラザと一緒に地域の高齢者の外出支援の取り組みを行なっていた。今年度は「コロナ禍で外出を自粛している高齢者の筋力低下が心配」という同ケアプラザからの話を聞いた現4年生が、自分達に何ができるかというテーマのもと、夏休み明けの昨年8月後半から準備を進めてきた。
その名も「和泉町をエノキで笑顔にするプロジェクト(IEEP)」。※エノキは4年生の学年目標。花言葉の「共存共栄」から来ている
体操やレシピなど8項目
4年生2クラスが垣根を越えて、学年全体で手紙/歌/リコーダー、体操/ストレッチ、料理レシピ、俳句、クイズ/なぞなぞ、劇、塗り絵、折り紙の8チームを結成。中には緊急事態宣言の影響で実現しなかった企画もあるものの、それぞれが担当するジャンルで高齢者に向けた情報発信を続けてきた。
このうち、なぞなぞや体操、折り紙などは横浜市のYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/CityOfYokohama)から動画を投稿。「座ってできる!おうちでストレッチ」と題した動画ではケアプラザ職員のアドバイスを受けて、両手のグーパー運動やもも上げなど座ったままで可能な7つの動きを紹介している。
このほかに料理レシピでは、事前に高齢者に「元気がない」「体が冷える」などの悩みをアンケートで聞き取り。その上で、疲労回復に効果があるとされる豚肉を使った肉豆腐やスタミナ炒めなど4種類のレシピを選んだ。これらの動画DVDやレシピ集は、周辺6カ所の高齢者施設に送付した。
同ケアプラザや泉区社会福祉協議会もこの取り組みに協力。入口でレシピ集や塗り絵、俳句コンテストの応募用紙を配布した。
こうした取り組みに対し、各高齢者施設からは切り絵で作ったお礼のイラストや、レシピの料理を作った写真などが学校に届いた。料理レシピを担当していた安西百音さんは「頑張って料理レシピを選んだので、実際に作ってもらった様子の写真を見た時はうれしかった」と振り返る。
今後は学区外にも
学校のある和泉町を中心にしたこの取り組みだが、今後は泉区全体に広めていきたいとしている。仕掛け付きのメッセージカードを企画した新海友望さんは「ほかの施設にもDVDを送ったりして、もっと広い地域の人に笑顔になってほしい」と意欲を見せた。
ケアプラザなどとの打ち合わせは全てリモートで実施。4年1組担任の村松美佐教諭は「コロナ禍だからこそ取り組めた授業」としつつ、「10歳の子どもでも高齢者の困り事を解決して、社会に貢献することができると実感できたのではないか」と話した。
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