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泉区 コラム

公開日:2021.09.02

館長コラム
泉公会堂の舞台ウラ
【5】玄人好み

 今回も舞台の裏側のお話を。



 ここは、舞台上手にあります「綱場(つなば)」という空間。綱と鎮(しず)と呼ばれる黒いおもりがズラッと並びます。この綱を操作して、舞台の幕類や照明装置類を上下させます。



 最近のホールの吊物類はボタンひとつで操作する電動式が多くみられますが、泉公会堂は玄人好みの「手引き」。すなわち手動で作業しています。



 井戸のつるべのような構造になっていて、吊っているものと、この鎮とのバランスがちょうど合うように計算して枚数を調整する必要があります。



 ちなみに、鎮の重さは1枚7・5kg。結構重たいんです。

 

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