神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2022年3月24日 エリアトップへ

横浜を拠点にウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」の演奏活動を行う カテリーナさん 横浜市在住 35歳

公開:2022年3月24日

  • LINE
  • hatena

「世界に平和を」

 ○…65本の弦からなり、5オクターブの音域を持つウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」の奏者。3月10日には、象の鼻パークで東日本大震災を追悼するイベントに出演。歌声と演奏を披露した。市内の福祉施設のランチコンサートにも出演するなど、精力的に活動を行なっている。

 ○…ウクライナの出身。生まれた町はチェルノブイリ原発からわずか2・5Kmの場所にあり、原発事故により生後30日で家族とともに強制退去を余儀なくされた。原発事故で被災した子どもたちで構成される音楽団に6歳で入り、海外公演も。1996年に初来日。その後も何度か訪日する中で日本の人たちの優しさに触れ、日本で活動することを決意、2006年に移住した。

 ○…「多くの人がウクライナのことを全然知らないことに気づきました」と当時を振り返る。原発事故のイメージが強く、「暗い話ばかりで辛かった。だからウクライナのことをもっと知ってもらいたいと思った」。現在は音楽や衣装、言語、料理など、ウクライナ文化を広げる活動に力を注ぐ。キエフに一人で暮らす母とは頻繁に連絡を取り合ってきた。ロシアとの戦闘激化に今は国外に避難したという。「怒りしかない。病院が攻撃されたニュースもあった。ひどすぎる」と笑みが消えた。

 ○…横浜市内に家族3人で暮らす。祖国が侵略されるという信じ難い状況の中、わずかながらも心に平安が訪れるのは「歌っている時ですかね」と話した。「母は戦争が始まってから体調を悪くしている。心配」と胸を痛める。願いは「世界に平和を」だ。「これからもウクライナの伝統文化をしっかりと発信していきたい」。その故郷を思う強い気持ちが今を支えている。

泉区版の人物風土記最新6

三善 幸夫さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第一次派遣で大隊長を務めた

三善 幸夫さん

横浜市内在住 60歳

3月28日

中山 懐利(かねとし)さん

3月末で閉校するいずみ野小学校の学校運営協議会会長を務める

中山 懐利(かねとし)さん

和泉町在住 86歳

3月21日

平川 一博さん

60周年記念誌を発行した和泉町わかば会の会長を務める

平川 一博さん

和泉中央北在住 70歳

3月14日

成田 はるかさん

昨秋に続き、3月30日に和泉遊水地でのフリマを企画している

成田 はるかさん

上飯田町在住 43歳

3月7日

小松 久子さん

全国大会で実績を挙げている横浜緑園高校軽音楽部を顧問としてけん引する

小松 久子さん

横浜緑園高校在勤

2月29日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

2月22日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook