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泉区 コラム

公開日:2023.02.09

もじゃくん先生の「こどもたちの可能性を、未来に」
vol.6 「友達」

 かけはしの「まなべる居場所」には小学1年生から中学3年生までが"ごちゃまぜ"にいます。異年齢の関係の中で、年齢に関係なく、おしゃべりしたり、遊んだり、運動したりしています。いつの間にか、自然と仲良くなっているこどもたちの姿を見ていると、こどもたちの力ってすごい!と感心します。

 一人の男の子は、とても社交的で、誰に対しても笑顔で関わることができる子です。その子には、いつも仲良しの3人組がいて、一緒に動画を撮ったり、一緒にカードゲームをしたり、一緒にご飯を食べたり、一緒に笑い合ったり、とにかく仲良しです。その子が「まなべる居場所」の時間が終わって家に帰ると、お母さんに「友達たくさんできたよ〜」と話したそうです。私は、その話を教えてもらったとき、すぐに仲良し3人組の友達と思ったのですが、違いました。その友達とは、ボランティアさんたちだったのです。

 かけはしの"まなべる居場所"には、15歳以上の方から90歳になる方まで、総勢100人を超える方々が関わってくださっています。居場所の他にも、特別講座や農園活動などに関わってくださる方もいます。そんなボランティアさんのことを、その子は"友達"と思っていることがわかり、私はその子の感性に感動を覚えると同時に、ボランティアさんのあり方にも感動しました。

 こどもと同じ目線で、思いっきり楽しんだり、一緒に汗をかいたり、一緒に喜んだり、一緒に話したり。大事なのは「こどもと大人」という関係ではなく、「人と人」なのだと思います。

 今日も一人でいちょうコミュニティハウスまでバスに乗ってやってくるその子を、ボランティアさんがバス停まで笑顔で迎えにいきました。50歳以上も年が離れた友達同士が手を振りながら、互いに「おはよう」と挨拶します。友達っていいね。

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