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泉区 コラム

公開日:2023.10.19

泉の寺院探訪 【6】大悲山 正法寺
「心落ち着く場に」
(和泉町・浄土宗)このコーナーでは泉区仏教会の13寺を紹介していきます

  • 【1】現在の本堂は八角の作りになっている【2】本堂内の様子【3】以前の本堂、木々も鬱蒼としている【4】本尊の十一面観音立像

 正法寺(和泉町5219)の起源は不明だが、現在住職を兼務している宝心寺・丸地裕信さんによると、昔この地に善了寺という門徒宗の寺があったと言い伝えられている。

 1233(天福元)年に真言宗の寺を浄土真宗に改め、さらに天正年間(1573〜1592)に戸塚在矢部に移したといい、その寺跡に建てられてあった宝心寺の境外仏堂が正法寺であるという。明治以降は中田寺が管理し、その後現在の宝心寺が管理をしている。

八角堂の新本殿

 現在の本殿は2018年に建立された八角堂。それまでは「怖くて暗くて、お寺に行けない」と言われるほど木々が鬱蒼としていたという。前住職の丸地良信さんのころから本殿だけでなく、境内の整備をはじめ、現在では日当たりの良い寺院になった。

 本殿内には本尊の十一面観音立像、薬師如来立像、地蔵尊立像が並ぶ。本尊は鎌倉郡三十三カ所札所の第二十五番になっている。

 裕信住職は「足元もよくなり、お墓参りもしやすくなった。山々も見渡せ、心地よい場所になりました」とし、「ご先祖様を大事にしてもらい、このお寺がみなさんの心が落ち着く場所になれば」と話す。

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