泉区内のコンビニエンスストアと泉警察署が協力し10月17日、ファミリーマートいずみ中央駅前店でコンビニ強盗対策訓練を行った。ファミリーマートのほかセブンイレブン、ローソンが参加した。

　訓練では同署員２人が犯人に扮し、レジで対応した店員に刃物を向け現金を要求した。店員は１１０番通報や駆け付けた署員に状況を説明するなど一連の訓練を行った。

　20歳代の女性店員は「大声で怒鳴られ、刃物を見ると訓練と分かっていても怖かった。２人目の犯人のことはまったく覚えていない」と話し、「お客さんの顔を見てあいさつするなど基本的なことが大切だと改めて思った」と感想を述べた。管内では今年に入って２件の強盗事件が発生している。

詐欺対策も

　この日は区内で増加している特殊詐欺に対する訓練も実施。「パソコンが壊れ修理代に電子マネーが必要」「孫に電子マネーをプレゼント」などと言って購入しようとする被害者役の署員に対し、店員が経緯などを聞き、詐欺であることを丁寧に説明した。

　同署は「特殊詐欺件数は10月24日時点で昨年より11件増え、約７８００万円以上の被害が発生している。コンビニや銀行、郵便局の皆さんに協力してもらい、被害をなくしたい」とする。

　参加したファミリーマート旭営業所の清水秀剛営業所長は「他社とも協力し、地域の安心安全につながるようにしていきたい。今回の訓練で得たことは社内に持ち帰り全スタッフで共有したい」と話した。※事件件数などは全て暫定値。