バス乗客の安心のために 無差別殺傷事件想定し、訓練
栄区内にバス路線を持つ、神奈川中央交通(株)横浜営業所と(株)江ノ電バス横浜は2月21日、上郷町の神奈中本郷車庫で栄警察署とともに「無差別殺傷事件緊急配備訓練」を行った。
昨年は停車中のバスに外部から刃物を持った犯人が侵入する想定で同様の訓練を実施したが、今年は、大船駅前のバスロータリーで乗客が暴れ、刃物で客を切りつける状況を想定した。
訓練ではまず、バスを待っている客を避難誘導し、安全な場所にバスを移動。乗客を避難させるとともに運転手を救出し、警察官が立てこもって暴れる犯人の説得にあたり、突入して確保した。その後、負傷者1人を救助して搬送した。
訓練に参加した神奈川中央交通(株)の清野直樹所長は、「法令を守り、輸送の安心、社会の期待に応えることが当社の方針。こうした訓練は有効で、安心につながる」とし、(株)江ノ電バス横浜の竹内眞佐雄取締役業務部長は「マニュアルはあるが、実践的な訓練ができることは嬉しい。社内で周知したい」と話した。
また、栄警察署の永野弘幸署長は「無差別殺傷事件は突発的に起こるが、身近にあるバスなどの公共交通機関は狙われやすい。訓練を通して、連携を深めていきたい」と、万が一に備え気持ちを引き締めていた。
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