神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
栄区版 公開:2013年4月11日 エリアトップへ

豊田ミニバスケットボールクラブ男子チームを全国大会でブロック3位に導いた 加藤 光一さん 市内在住 61歳

公開:2013年4月11日

  • LINE
  • hatena

伸ばすのは背でなく個性

 ○…チーム平均身長は140cm台。小柄な体格をカバーしようと、猛練習で得た豊富な運動量を武器に挑んだ全国大会。だが、準決勝で持ち味のスタミナが切れて終盤に追いつかれ、再々延長戦の末敗れた。大会直前は行事が重なり、「敗因は練習不足。私のスケジュール調整がまずかった」。試合後は、「声をかけたら自分も泣いてしまいそうで」と、涙に暮れる選手達をただ見守るばかりだった。

 ○…教師になりすぐ、若いがゆえに同僚からコーチに誘われた。プレー経験はないが、「スポーツは大好き。充実した時間を過ごせる」。指導教本を読み漁り、経験者に話を聞くなど知識習得に励んだ。だがある時、マニュアル一辺倒の指導に疑問をもつ。「選手の体格や性格は年により様々。個性を伸ばす指導を考えたら、教本は意味がなくなった」。教師としての姿勢同様、積極的な交流で子ども達を理解することに力を入れた。

 ○…1月の県大会決勝は約35年の指導歴で特に印象深い一戦。残り4秒で追いつかれ、観客席から歓喜と悲鳴が沸き起こるなか、コートの端から端へ矢のようなパスが飛ぶ。すぐ自陣へ走った選手がこれを受け、試合終了のブザーと同時に放ったシュートがネットに吸い込まれた。「気持ちの切り替え、視野を広く」を言い続け、「遠投」も練習の定番だった。「修学旅行の引率時以外は毎日」という酒好きで、この試合中継のビデオを肴にした晩酌は「人生で最高に旨い酒だった」。

 ○…「達成感や充実感は勝ってこそ生まれる」。勝敗にこだわり、負ければ容赦なく名指しで叱ることもあるが、それも信頼関係に絶対の自信があるから。「3カ月一緒にいたら我が子同様」と、本当は子ども達のかわいさにメロメロだ。定年退職し、新任教諭を指導する立場となった今も続ける監督業。周囲から引き留めの声が多く、「自分なりに終わりを決めているけれど、計画どおりいくかな」。珍しく”弱気な表情”を見せた。

栄区版の人物風土記最新6

山手 昭人さん

飯島中学校柔道部で生徒らを指導する

山手 昭人さん

緑区在住 28歳

2月16日号

田中 史生さん

関東学院大学の教授で、このほど「古代歴史文化賞大賞」を受賞した

田中 史生さん

栄区在住 49歳

2月9日号

岡村 信悟さん

(株)横浜DeNAベイスターズ代表取締役社長に就任した

岡村 信悟さん

中区在勤 46歳

2月2日号

大中 捷行さん

荒井沢緑栄塾楽農とんぼの会会長を務める

大中 捷行さん

桂台南在住 75歳

1月26日号

森 大樹(だいじゅ)さん

第66代(一社)横浜青年会議所理事長に就任した

森 大樹(だいじゅ)さん

西区藤棚在住 39歳

1月12日号

吉井 盛悟さん

栄公会堂で行われる和太鼓公演に出演する

吉井 盛悟さん

野七里出身 35歳

1月5日号

あっとほーむデスク

  • 2月23日0:00更新

  • 11月3日0:00更新

  • 9月8日0:00更新

栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2017年2月23日号

お問い合わせ

外部リンク