5月28日からリリスでクラシック講座を行う 加藤 昌則さん 栄区出身 41歳
五感で感じる音楽を
○…作曲家・ピアニストとして全国各地で活躍する。リリスが主催する講座「リリス音楽大学クラシック学部」では、昨年に続いて講師としてクラシックを解説。地元出身者としてリリスホールのテーマ曲や開演ベルの作曲をするなど、栄区の音楽シーンを盛り上げている。
○…栄区では3歳から27歳までの時間を過ごし、思い出も多く残る。子どもの頃は自転車が好きなわんぱく少年で、勢い余っていたち川に落ちたこともあったという。そんないたち川沿いは景色が良くてお気に入り。「とても良い散歩道。今住んでいる平塚に、こんな散歩道はない」。昔から本郷台駅周辺の飲食店へ足を運ぶこともあり、「あそこは唐揚げ定食がうまいんです」とメニューについても解説。「この前とんかつ屋に行ったら、おやじが年をとっていてびっくりしました」と頬が緩む。
○…2年ほど前からマラソンを始めた。きっかけはテレビに出演した時に、家族から言われた「太り過ぎ」の一言。音楽に取り組んでからは運動をしない日々が続き、当時は今より10kg以上太っていたと振り返る。最初は100mくらいしか走れなかったが、少しずつ走れる距離は伸びていき、昨年にはハーフマラソンを完走。最近では仕事で地方に行く時には、スーツケースに加えてスポーツバッグが必須だ。「来年は横浜マラソンに出場したい」。仕事の合間をみつけては走り込んでいる。
○…小学2年でピアノを始めた時から取り組み続けている音楽。スイミングなども経験したが、「音楽だけは好きで続けられた」。現代社会ではどこでも気軽に音楽を聞くことができるが、「音楽は生が一番。伝わってくるものを五感で感じることができる」と語気を強める。「音楽が生活にあるのは豊かなこと。クラシックにしかない良さもある」。敷居の高いクラシックのイメージを変え、人々に広めていく。