栄警察署の27代目署長に就任した 小森 安晃さん 藤沢市出身 57歳
区民の安全へ全力投球
○…3月11日付で栄警察署の新署長に就任。着任時には「明るく元気なあいさつの励行、基本の確認と実践、健康管理の徹底」という3つを署員に呼びかけた。「当たり前のことができないと難しいことはできない」。基本を大切に、職務にまい進する。
○…藤沢市出身。県立鎌倉高校から日本大学へ進んで土木技術などを学び、卒業後は一般企業へ就職。ガス工事監督の資格を取得し、都市ガスの本管工事で現場監督を務めていた。「奉仕の精神で取り組める仕事がしたい」と、警察官を志したのは24歳の時。白バイでの箱根駅伝の先導にも憧れていたこともあり、警察への道を進んだ。晴れて警察官になると、小田原から川崎まで、県内各署で地域や交通など地域住民に密着した仕事に従事。栄署への就任直前までは、免許本部で県内の自動車教習所への指導や監督などに取り組んだ。結果的に駅伝の先導はできなかったが、「地域の安全・安心に関わる仕事。奉仕の精神を選んで良かった」と朗らかに話す。
○…高校から本格的に取り組み始めた野球を現在でも愛する。以前市民局へ2年間出向した時期には「審判の目でルールを知っていれば、指導にも生かせるはず」と、土日を勉強に費やして昔から取りたかった公認審判員の資格を取得。自宅のある平塚市では市中学軟式野球連盟で役員も務め、知識や経験を中学生への指導に生かすとともに試合で審判を務めることもあるという。
○…「ギリギリのストライクこそ、強くはっきりと伝えないといけない」。一瞬の判断を必要とする審判としての心構えを真剣に語る。これは仕事にも生かされており、判断を間違えないように日々勉強し、管内住民から見てはっきりとした仕事を心がけている。「振り込め詐欺の被害や、交通死亡事故をゼロにできるよう力を入れていく」。区民の安全・安心に向けて、全力投球していく。