国土交通省が3月19日に発表した2015年1月1日現在の公示地価をもとに、横浜市が同市分の取りまとめを公表した。栄区では住宅地の一部で下落したものの、全体で上昇した。商業地、工業地もともに上昇した。
公示地価は1970年から行われており、地域の標準的な画地を選定し、不動産鑑定士が鑑定評価、その結果を土地鑑定委員会が審査して1月1日時点での価格を決定している。公示価格は一般の土地取引価格や固定資産税の目安になるほか、公共用地の買収価格を算定する場合などの基準となる。
栄区の調査地点は、住宅地17地点、商業地2地点、工業地1地点。
市内住宅地の変動率は、前年に引き続き全18区で上昇した。市内平均はプラス1・5%だったが、栄区はプラス0・7%。前年のプラス0・6%から0・1ポイントの微増にとどまった。
地点別にみると、港南台駅4・1Kmほどの庄戸付近でマイナス1・8%と区内で唯一下落した。
一方、本郷台駅から430mほどの小菅ケ谷1丁目付近がプラス2・3%と区内で最も上昇した。次いで大船駅から500mほどの笠間2丁目付近がプラス2・2%。本郷台駅から1・1Kmほどの桂町付近がプラス1・5%と続いた。
商業地の変動率は市内平均プラス2・4%と前年並みだった。栄区はプラス1%と前年より0・8ポイント上昇した。全18区中、瀬谷区に続いて磯子、金沢と並んで2番目に低い変動率だった。
工業地の変動率は市内平均プラス1・9%と前年から0・1ポイントの微増。栄区は前年の横ばいからプラス1%と上昇に転じた。
栄区の住宅地で1平方メートルあたりの平均価格が最も高かったのは小菅ケ谷1丁目付近の26万3000円。次いで笠間2丁目付近の23万7000円。本郷台2丁目付近の22万4000円と続いた。商業地は桂町付近で23万6000円。工業地は金井町付近10万6000円だった。
栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|