3月25日に開通した戸塚アンダーパスや周辺市街地の整備を手掛ける 遠藤 拓也さん 戸塚中央区画整理事務所所長 45歳
地域と「活気、賑わい」を
○…「昭和37年から約50年、過去に類をみない大がかりな区画整理。それだけに気を配るところも多かった」。25日に開通した都市計画道路柏尾戸塚線、いわゆる戸塚アンダーパスにも自然と話が及ぶ。「最初は地下トンネルではなく、橋を架けるオーバーパスを整備する予定もあったが、街の景観を損ねるという事で今の形に落ち着いた」というこぼれ話も。区画整理を進めるうえで一番気を使ったことを「元々の地権者に工事中、立ち退いてもらう必要があった。人の人生を左右する今回のプロジェクト。以前より住みやすく、活気溢れる街にしないと」と背筋を伸ばし、振り返る。
○…最初に戸塚に関わりを持ったのが、約8年前の戸塚区区画整理事業。戸塚駅の印象を「JRも東海道線も通っていて、一時期は横浜、川崎に次ぐ乗降者数を誇り、人的資産もあり、歴史的資産もあるポテンシャルの高い場所」と表現する。戸塚で出来ない事は他でもできないとまで言われたそう。その後は東神奈川の駅前開発やコットンハーバーなどの開発に携わり、去年の4月に戸塚中央区画整理事務所の所長に就任した。
○…趣味は仲間とテニスをすること。「どのくらいの頻度で」と聞くと、「休みには、しない事の方が少ないくらい」と胸を張る。他にも電子書籍で読書をする事もあり、さまざまなジャンルを読むが、特に歴史小説を読む事が多いのだそう。現在は東京都国立市で父と妊娠中の妻と暮らし、子どもが生まれてくる事が「楽しみ」と頬を緩ませる。幼い頃は社会科が好きで、物心ついた時から水泳をしていたスポーツマン。
○…アンダーパスが開通した後は、旧東海道の踏切閉鎖付近の整理やアンダーパス上の公園の整備など来年完成予定の工事に本格的に着手する。「活気あり、賑わいのある空間作りを地域の人と協力して作っていけたら」。地域住民らへのメッセージを力強く語った。