横浜本郷ロータリークラブで会長を務める 江上 克彦さん (株)ファンケルファーム代表取締役 62歳
原点忘れず、社会に貢献
○…さまざまな職業の人々が集まり、職業を通して奉仕活動などを行うロータリークラブ。昨年40周年を迎えた栄区唯一のクラブで、今月から会長に就任した。「人脈や情報などを生かして、地域のために我々にしかできない行動をしていく。区民の皆さんとも接点を多くしていきたい」。会員をまとめ、地域に開かれたクラブを目指す。
○…「そこに困っている人がいるから行く」と、昔から国内各地の震災ではボランティアとして現場へ駆け付け、がれきの撤去に取り組むなど奉仕の世界には昔から縁があったという。クラブへ入会したのは5年前。会員である(株)ファンケルの創業者・池森賢二氏の推薦を受け、クラブの理念に共鳴したことから入会した。現在代表を務める会社では飯島町や泉区、藤沢市にも農地を持ち、就労機会の少ない知的障害者の就労によって農作物を生産している。「うちの子どもがここの野菜しか食べないって声もあるんだよ」と笑顔を見せ、農薬や化学肥料を使わない安心・安全な野菜作りを目指して試行錯誤を続けている。
○…妻との旅行が楽しみの一つ。「お互い出歩くことが好き」だと話し、これまでに47都道府県の全てで宿泊をしたほど。現在は鎌倉市に住み、週末などには散策を楽しむ。「今年の目標は、年間50回女房と鎌倉散策をすること。もう半分は超えているよ」。趣味でも仕事でも活動的で、忙しい日々を送っている。
○…会長としてクラブを代表する立場だが、毎週の例会では弁当運びを担当するなど、決しておごりは見えない。今年度のテーマには「不易流行」を掲げ、「メンバー全員でもう一度クラブの基本理念を再確認しながら、社会の状況に合わせた活動をしていく」と意気込む。「例会は単なる集まりではなく、知恵の交流を図って行動につなげていく」。会員の知恵を集め、これからもより良い栄区へ貢献していく。