横浜自然観察の森友の会理事・森の絵本の会リーダーを務める 志釜 じゅんこうさん 金沢区在住
森を感性で楽しむ
○…横浜自然観察の森で森の環境整備や生態系の維持、自然と触れ合うための様々な行事をサポートしている横浜自然観察の森友の会の理事を務める。またグループリーダーを務める森の絵本の会で8月26日のイベント『夜の森を歩こう』を主催し、記念すべき10冊目の手作り絵本「月夜のおまつり」を初披露する。この絵本は森からヒントを得た題材をグループメンバーで話を練り上げ、ページ1枚1枚を各自で仕上げていったもの。「1冊の絵本を全員バラバラの絵で作り上げたけれど、違和感なく出来上るのが不思議」
○…友の会入会は、行政の広報に出ていた県の雑木林の草刈り活動に参加したことがきっかけ。同じ活動に参加していた人が、たまたま友の会に所属し「興味をもたれたら、いつでも来て下さい」と声を掛けられたものの「家から遠いし」と、その時は参加せず。1年後、好奇心が抑えられず入会。「虫も怖いし、特別に植物や鳥が好きってこともなかったけれど」と首を傾げるが、今や会の古参メンバーで20年、森と関わる。
○…北海道函館市出身。高校卒業後、2年間地元で勤め、兄を頼りに東京で再就職。職場で知り合った夫との結婚を機に金沢区に住むようになった。「引っ越しで来た時に、横浜でも田舎なのねって思っちゃった。函館は市街地に家があったから近所で草摘みなんて出来なかったし。自然との触れ合いが楽しくなったのはこの頃からかも」と話す。ちなみに絵本にも特別な思いはなかったといい、人に自然の魅力を伝える術として口下手な自分にピッタリのツールになるのでは、と興味先行。「森で絵本づくりって気になるじゃない」
○…今では虫、花、色々なものに興味の輪を広げる。「会に入って家の周りの自然にも目を向けるようになった。森が大好き」。なかでも一番好きなのは「草の匂い」ときっぱり。森の匂い、季節の彩りを感性で自然を自由に楽しむ。