マスコット「ぬくっぴー」の着ぐるみを製作した創作家 野村 めぐむさん 桂台東在住 41歳
手作りで笑顔を提供
○…桂台地域ケアプラザで行われ、地域住民が世代を超えて交流を深めているサロン「ぬくもり」。昨年6月、多くの人にサロンに親しんでもらおうとひよこのマスコットキャラクター「ぬくっぴー」が誕生し、中学生のデザインをもとに着ぐるみを製作した。「反省点もあったけど、完成品を見た人から歓声が起きた時は作ってよかったと思った」とほっとした表情を見せる。
○…子どもの頃から工作などが好きで、小学生ではぬいぐるみを自作。「母からはセロハンテープを使いすぎとよく言われていた」と振り返り、中学生で「洋服のデザインをしたい」と進路を決め、描いたように20代ではアパレル会社でデザイナーとして勤務した。結婚して退職後は仕事以外のことをやりたいと主婦業の傍ら、趣味でさまざまなものを創作。その中で子どもたちを喜ばせるために幼稚園や小学校のイベントで着ぐるみを作ったことがきっかけで今回の「ぬくっぴー」製作の声がかかり、約1カ月で皆に親しまれる作品を完成させた。
○…栄区には幼少時代から住み、20代に就職で一度離れたが、「栄区は自然が豊かで過ごしやすい」と話す。お気に入りの景色は、自宅2階のリビングから見える富士山。「昔は平屋だったので、まさか自宅から富士山が見えるとは。この富士山を見たら引っ越せないですね」
○…「作ったもので周りの人たちが喜んでくれたらうれしい」と微笑み、何でも自分で手作りする。「ぬくもり」など地域のイベントでは、ビーズのアクセサリーや焼き菓子なども出店。ハロウィーンでは、毎年子どもの衣装からメイクなども自ら手掛けて友人たちと一緒に楽しむなど、ジャンルを問わずさまざまなものを作っている。地域からは講師の依頼もきており、「多くの人が興味のある食がいいかも。皆でおいしいものを作れたら」。自身の手による作品で、地域に笑顔を作っていく。