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栄区 人物風土記

公開日:2016.02.04

子どもたちと「つながるにこにこパン」とポスターのデザインを考えた
高橋 寛行さん
桂台南出身 33歳

デザインで地域に喜びを

 ○…本業は絵本や電子書籍、カタログなどのデザインを扱うグラフィックデザイナー。生まれ育った地元・栄区の子どもたちと一緒に区制30周年を記念したパンやポスターを考案した。「子どもたちのアイデアを生かした作品に仕上がった。パンを見た時の子どもたちの顔を見たらうれしくなり、こっちもパワーをもらえた」と頬を緩める。

 ○…桂台南出身。父親の転勤で幼稚園から小学5年まで福島へ移ったが、その後再び栄区へ。天神橋の下辺りのいたち川が遊び場の一つで、瀬上の蛍を見に行ったことも思い出だ。絵が好きだった父親の影響もあり、美術が好きだった少年時代。「妹に絵を描いてあげると喜んでくれた。小学校のポスターで入賞もしていたし、自分の絵に対して印象が良かったのかも」。その印象のまま美術分野へ進路を決め、専門学校でデザインを学んだ。卒業後にデザイン会社で7年勤務した後、フリーランスとなる。「相手の要望をくみ取ってより良い提案をして相手が驚いたり、書店で自分が手掛けた本や雑誌を読んでいる人を見るとうれしくなる」とデザインの魅力を語る。

 ○…趣味はサッカー観戦。2002年の日韓W杯時、当時通っていた学校で開催されたパブリックビューイングで感じた一体感に魅了された。今は地元の横浜F・マリノスのファンで、応援のために毎シーズン試合会場へ足を運ぶ。

 ○…フリーになってからは「自分のできることで地域にも貢献したい」と、地域での活動も始めた。現在は区内の福祉事業所と協働でオリジナル製品を作る「さかえegaoプロジェクト」などにも参加。ワークショップなどで子どもたちと触れ合う機会も増え、それが楽しみの一つにもなっている。「子どもたちの喜ぶ顔を見るとうれしい。ゆくゆくはデザインと、子ども関連のイベントもできる会社をつくりたい」。これからも地域の人々が喜ぶようなデザインを届けていく。

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