栄区「紫陽花の会」でアドバイザーを務める 鬼塚 章園(しょうえん)さん 造園家 67歳
多くの花でまちを彩る
○…造園家として栄区「紫陽花の会」でアドバイザーを務め、栄公会堂で開催中の「栄区あじさい展」にも携わる。また地域の緑化を進める「湘南桂台みどりの会」で講師を担当し、桂台地域ケアプラザ周辺の緑の環境整備に取り組む「みどりの仲間づくりの会」では代表としても活躍。現在は綾瀬市に住み、区内で活動がある度に通っており「栄区へ引っ越したらいいのにとよく言われる」。
○…東京農業大学で造園を学んだ後、不動産会社で庭や公園、街路樹などの設計・施工に従事した。1989年の横浜博覧会では、博覧会協会へ出向して会場に設置される花や緑のまとめ役を担当。「それまでの仕事は樹木が中心。この時に花についてすごく勉強しました」。その後は会社を辞めて環境デザイン事務所を立ち上げ、八景島(金沢区)の緑地環境などを設計した。就職してからは長く港南区で暮らし、花壇づくりを手伝った南陵高校(港南区)に同ケアプラザ職員の子どもが当時、通っていたことから栄区でのガーデニング講習を依頼される。高い評価に、その後も栄区での活動の幅が広がったという。
○…小さい頃から好きなのが戦艦模型。「小学5年から始めて、まだ完成していないものもある」というほど熱を入れる。花を扱う時にもその気持ちは表れ、船をイメージした花壇も。「飛鳥に乗って、細部を観ながら飛鳥の模型を作ることが夢」と朗らかに語る。
○…6年前に設計した同ケアプラザのコモンガーデン。当時は施工まで至らなかったが、この度みどりの会の活動によって予算がついて6年越しに形となった。「市の設計担当者が知り合いで、私の設計とほとんど同じようにしてくれた」と喜び、縁を感じて管理などを請け負った。植物について教える時に伝えることは「植物は人の気持ちが分かる」ということ。「ちゃんと見守って、声をかけるとよく育つんだよ」。区民と一緒に多くの花を咲かせる。