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栄区 人物風土記

公開日:2016.08.04

50年以上にわたり交通安全指導員として活動してきた
長瀬 菊男さん
上郷町在住 82歳

栄の安全、長年支える

 ○…地域での交通安全教室やキャンペーンなどに取り組む交通安全指導員。50年以上の長きにわたり活動してきた功績が認められ、警察署と交通安全協会から感謝状を贈呈された。「そんなに長くやっていたとは、自分でも思っていなかった。仲間と一緒にやっていたら、あっという間だよ」

 ○…交通安全指導員として委嘱を受けたのは昭和39年3月。栄交通安全協会の前身である戸塚南交通安全協会の指導員として、30歳過ぎから活動を始めた。今までに参加した活動は数えきれず、地域の交通安全を守るために尽力してきた。思い出の一つは学校での交通安全教室。「子どもの安全に関わるから、責任感をもってやってきた」と思いを明かし、委嘱後の教室にはほとんど出席してきた。ひ孫が通う本郷小学校の教室に参加しなかった際には「おじいちゃんが来なかったから友達が不機嫌になったよ」と言われたことから、児童からも人気であることがうかがえる。「そうやって言ってもらえるとうれしいよね」。ひ孫からの言葉を思い出して目を細める。

 ○…趣味はカラオケや日本舞踊。日本舞踊は3年ほど前から、友人に誘われたことをきっかけに習い始めた。これまでに地区センターや公会堂のステージへも上がったが、「今は足の状態が悪くて休んでてね」と残念そうに話す。近頃は小学2年生のひ孫も踊りを習い始めて「子どもの方が上手だよ」とはにかむ。

 ○…生まれも育ちも上郷町。自身からひ孫まで4代続けて本郷小学校に通い、栄区が誕生する前から地域の移り変わりを見続けている。「昔は本当に山ばかりで、4号線も狭い道だった。今ではまるっきり変わってしまった」。自身が通っていた当時は現在の柏陽周辺に校舎があり、学校から帰るとよく瀬上池へ遊びに行っていたという。「高速道路ができたりすると、栄区もまた変わってくるのかな」。栄区の安全を願い、これからも地域を見守り続ける。

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