笠間ミュージックワールドを企画した 水越 玲子さん 港南区在住 64歳
笠間を音楽のまちに
○…2012年3月まで、10年間にわたって笠間小学校で勤務。「笠間を音楽のまちにしたい」という願いから、2014年に第1回のミュージックワールドを開催した。今回は笠間にゆかりのある演奏家に加え、かつての教え子たちもステージに立つ。「卒業生が演奏する姿を見て涙が出そうだった」と明かす。
○…横浜市内で生まれ育ち、小さい頃からオルガンやピアノに親しんだ。高校では合唱部に入って歌にも取り組み、横浜国立大学教育学部で学んで教諭の道へ。同校では児童数の増加などもあり、もともとあった校内音楽会を現在の全校音楽会「ドレミファコンサート」として実施するなど音楽教育の発展に尽力した。さらに学校や地域の音楽会などでも活躍するPTAバンドも自らが立ち上げた。定年を迎えてからはバンドの指導も後任に引き継いでいるが「今でも続いているのはうれしい。学校の理解に加え、参加するお父さん、お母さんの間でも絆が生まれてきているのでは」。
○…現在は指導だけでなく大学の聴講生として勉強に励むなど忙しい日々を過ごすが、普段はテレビを見ることが好き。「連ドラはほとんど見るし、イケメン俳優も好き」というが「世界で一番好き」なのはJリーガーの川口能活選手。「試合にもよく行ったし、ファン感では握手をしてもらったの」とにっこり。同校音楽室の入口には、今でも川口選手の顔写真が貼ってあるという。
○…笠間への愛着は強く「地域の人たちに支えられて、好きなことをやらせてもらえた。だからこそ地域に恩返しがしたい」という思いをミュージックワールドという音楽会で形にした。音楽は1人で演奏を追求できるだけでなく、皆で1つの演奏を作り上げることも醍醐味。「音を楽しむのはもちろんだけど、音楽は媒介になって人のつながりをつくっていくから楽しい」。これからも音楽を楽しみ、人々をつなげていく。