栄公会堂館長と栄スポーツセンター所長を務める 野中 理子さん 戸塚区在住 41歳
前向きに何事にも挑戦
○…横浜市内でも珍しい合築施設である栄公会堂・栄スポーツセンター。4月から両施設をまとめる館長、所長として働く。これまでは館長と所長は別々の人が務めており、栄で兼任する例は初めて。「今まで文化系のことに触れてこなかったので、最初は緞帳(どんちょう)も分からなくて。それでも今まで知らなかったことを知れて楽しく働いている」と苦戦しながらも、前向きな姿勢で職務に励んでいる。
○…幼少時代からスポーツに触れて育ち、体操やバスケットボール、陸上、軟式野球などに挑戦。体育の教諭になるという夢を実現するために日本体育大学へ進学するが、在学中の社会教育実習で泉スポーツセンターへ行ったことで現在の仕事に興味を持った。同大の事務職員を経て市体育協会の職員となり、最初は鶴見スポーツセンターへ配属。「もともとは人見知りで」とはにかむが、多くの人と接するうちに人と触れ合うことが好きになっていった。その後、南や都筑、戸塚の施設へと移り、今回の栄で初の所長職に就いた。「施設の代表としての責任感や、2つの施設を見ないといけないので大変さはある」
○…「何でもとりあえずやってみて、合うものは続くし、ダメなものはダメ」と、どんなことにも興味を抱く好奇心の持ち主だ。スポーツはもちろんだが、映画や漫画、ゲームなどインドアな趣味も併せ持つ。最近はスマートフォンのゲームがお気に入りで、良い息抜きになっている。
○…スポーツの魅力の一つが、多種多様な人と接する機会ができること。社会人になってから始めたホッケーでは、プログラマーなど職業も全く違う人との交流も生まれたという。「いろいろな方と接することが、今の仕事のやりがいにもなっている。何かする訳でなくてもぜひ気軽に遊びに来てほしい」。スポーツや文化を通じた交流拠点として、年代・性別問わず多くの人々が利用しやすい居心地の良い施設を目指す。