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磯子区 意見広告

公開日:2016.08.11

常任委員会による行政視察

 私が今年度所属した「こども青少年・教育委員会」では先月、仙台市を訪問し、児童虐待防止のための医療ネットワーク事業について、子供未来局子育て支援課の方、市立病院小児科の先生から事業内容を聴取し意見交換を行ってまいりました。

 ◇事業背景 仙台市ではこれまで、要保護児童対策地域協議会を設置し、医療機関や警察、学校、児童相談所等が連携し、支援が必要な子どもたちへの対応を続けてきました。一方で、地域の医療機関では、予防接種や受診の際に児童虐待が疑われる事例に接してはいるものの、個々の医療機関では児童虐待の対応が難しいことから、様々な関係機関との連携(ネットワーク)を図ることにしました。

 ◇事業内容 平成27年度から始まった医療ネットワーク事業では、【1】拠点病院(仙台市立病院)内に、児童虐待に対応する専門組織(被虐待児対応チーム)を設置、【2】そこに児童虐待専門コーディネーターを配置して医療ネットワークの構築を推進し、関係機関との連携調整を行っています。また、【3】地域の医療機関からの児童虐待に関する相談に応じ、【4】児童虐待への対応力向上のための教育研究も進めています。

 ◇質疑から 被虐待児対応チームが年間に扱う事例は50件ほどで、年々増加傾向にあるという。対応チームの小児科の医師は、虐待かどうか見分けることが非常に難しい中でも子どもの命を第一に考えた行動が大切であると指摘。また、チームに在籍する専門コーディネーターの対応力が大変重要で、医療現場と関係機関との連絡調整に大きな役割を果たしているとの説明をいただきました。

 私からは、いわゆる発達障害などといった病が原因で引き起こされる虐待事例について質したところ、先天性の障害を抱える子どもに対応できない保護者などの虐待や、虐待が原因で障害を発症してしまう子どもが非常に多く、そうした困難を抱える子どもたちへのフォローに力を尽くしていると伺いました。

 ◇所感 虐待かどうかの判断は私たちにとっても非常につきにくいところですが、昨今は発見が遅れて小さな命が奪われる事件が多発しています。我々横浜市会でも児童虐待防止推進条例を制定し、困難を抱えているような家庭に寄り添い、孤立を防ぐために行政機関はもとより市民の方々にも協力を呼び掛けています。 身の回りに少しでもそれと疑われるようなことがあったら、関係機関に相談する勇気を。

横浜市会議員 関勝則

〒 235-0036 磯子区中原 2-1-20 ビラ中原 1F

TEL:045-770-5602
FAX:045-770-5603

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