区内13の神輿団体を取りまとめる幸連合會長に今年4月から就任した 石原 四郎さん 塚越在住 73歳
「一生現役にこだわる」
○…区内に12ある神輿団体約400人のメンバーを取りまとめる幸連合會長に今年4月に就任し、初めての夏を経験した。約20もの町内会神輿や例大祭に参加し、助っ人の手配や配置、役割の決定などに奔走した。「各単会の協力があったからこそできた。5月から8月の神輿の繁忙期を何事もなく乗り切れてよかった」と胸をなでおろす。
〇…仕事の関係で塚越に越してきた30代の時、たまたま町内会神輿を目にした。担ぎ手の迫力や威勢のよさに圧倒され、一緒に担ぎたいという気持ちになった。「参加してみたら想像以上に楽しかった。すぐ虜になったね」。このことをきっかけに40歳で塚越を中心に活動する川崎壹會に入会。以来、塚越の町内会神輿のほか、年に約30回、神奈川、東京、福島などの祭りでも助っ人として仲間とともに駆けつけ、神輿を担いでいる。
○…茨城県出身。中学校から始めた野球では国鉄まで進み、チームの中心選手として実業団でも活躍した。一番の思い出は当時、全国大会の常連でプロの選手も多く所属していた強豪・富士重工を破ったこと。「私が投げて勝てたことが本当にうれしかった。いい青春の思い出」と話す。今は見るのが専門だというが「いつかは子どもたちに野球を教えみたい」と夢を膨らませる。
○…33年に渡り、神輿を担いできたこともあり、肩には大きなこぶが。「担ぎ手の勲章のようなものだね」と笑う。もちろん73歳になった今でも現役。「後ろを歩くだけの参加なんて楽しくないよ。まだまだみんなの先頭にたって引っ張っていきたい」と語る。そのため毎朝のランニングは欠かさない。毎朝多摩川の土手7キロを2時間かけて走っているという。「体作りはもちろんだけど『川崎壹會会』の名前が入った半纏がつぶれてたら、みっともないでしょ」。看板を背負うものとしての熱い思いがそこにある。
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