仁川アジア大会で男子バスケットボール日本代表として銅メダル獲得に貢献した 辻 直人さん 小向西町在住 25歳
悔しさが成長のバネ
○…アジア大会の全ての試合でスタメン入りし、男子バスケットボールアジア大会20年ぶりのメダルがかかった3位決定戦では、逆転のきっかけを作る3ポイントシュートを決めるなど、銅メダル獲得に貢献した。「大会を通じて調子は良かったが、この試合だけは序盤からシュートが決まらず、チームに迷惑をかけていた。重要な場面だったので決まってよかった」。プレッシャーを跳ね除け、メダルという目標を達成した顔には安どの表情が垣間見える。
〇…大阪府出身。10歳からバスケットをはじめ、高校は京都の強豪洛南高校に。「入学時は周りのレベルの高さに驚いた」というが、負けず嫌いな性格もあり、人一倍練習を重ね、2年生ながら全国ベスト5に選ばれるなど、将来を嘱望される選手に成長した。その後、青山学院大学を経て、12年に川崎市をホームタウンとする東芝に入団。1年目のシーズン(ナショナルバスケットボールリーグの前進リーグ)では新人王も受賞した。持ち味は3ポイントシュート。代表には昨年から選ばれている。
〇…目標に掲げていた銅メダルは獲得できたものの「満足感はない」ときっぱり。グループリーグではイランに、準決勝では韓国に敗れ、力の差を感じたという。「悔しい思いしかない。プレーの質を高め、海外選手に負けないフィジカルを作る必要があると感じた」。来年には、リオ五輪の出場権をかけたアジア選手権大会が行われる。「中心選手になれるだけの実力をつけていきたい」。悔しさをバネに更なる飛躍を目指す。
〇…10月10日に所属するNBLが開幕。昨季優勝した東芝にとってはチーム創設初の連覇がかかるが、開幕4戦を終えて1勝3敗とスタートダッシュとはいかなかった。「シーズンは始まったばかり。代表入りに向けてもチームでの活躍が大切になる。応援して下さるファンのためにも連覇を達成したい」。連覇と代表の座を掴み取る覚悟だ。
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