見るのだ!聴くのだ!実行するのだ!! 市政リポート 3・11から5年、災害への備えは万全か 川崎市議会議員 野田まさゆき 自民党
平成28年第一回定例会が閉会致しました。今年の3月11日で東日本大震災の発災から丸5年が経過致しました。甚大な被害が出た未曾有の大災害から学んだ教訓をしっかりと活かし、その記憶は今後も風化をさせてはなりません。
今定例会の予算審査特別委員会では、平成28年度予算における本庁の防災拠点整備や幸区独自の訓練などから、防災・減災の更なる取り組みについて質問・改善を求めました。
老朽化した備蓄倉庫の改善要請
市内には175箇所(幸区内22箇所)の避難所があります。東日本大震災の教訓を踏まえ、全ての避難所に「分散型」と言われる備蓄倉庫を設ける為、平成25年度より3か年で集中整備を進めています。今年度末で、学校改築などに伴い設置予定の3箇所を除く172箇所に設置された事になります。
しかしながら、集中整備以前の備蓄倉庫は市内に50箇所あり、幸区にも老朽化による破損で倉庫自体の機能を損なう恐れや、備蓄品の品質に影響を及ぼしかねないもの、手狭な倉庫なども見られます。
集中整備が終了した来年度以降、既存施設を利用した倉庫の早期点検、状況把握、予算計上し改築や改善に取り組むよう強く要望致しました。
また、分散型備蓄倉庫への物資補充や国・他都市などからの救援物資を一時保管するなどの機能を持った「集中備蓄倉庫」が市内には17箇所あります。その整備状況を問い、幸区内では平成29年度稼働の南部給食センターにも整備するとの答弁を受けました。
避難所開設キットの標準化と完備
大規模災害が発災、避難所開設の初動時には大きな混乱が予想されます。そんな避難所では、市や各避難所が確実に情報収集しなければならない共通した項目は多くあり、それらの情報は整理し見やすく掲示する事が求められます。
ホワイトボードなどに一から書き込んでいく現在の方法は、混乱する避難所では大きな手間となる事でしょう。知りたい情報や収集が必要な項目を事前に記載した、見やすく誰にでも扱いやすい掲示板などを標準化し、各避難所へ完備するよう要請致しました。
幸区では独自の取り組みにより、避難所単位での防災専門コンサルタントによる避難所開設訓練を3か年掛けて行っています。
防災専門コンサルタントや訓練参加者などとも連携し、避難所開設キットの充実を図ること、また今後も避難所単位などで積極的な訓練を進めるよう要請致しました。
今後も安全安心なまちづくりの為、防災・減災対策に取り組んでまいります。
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