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多摩 スポーツ

公開日:2020.06.25

国士舘高校
甲子園交流試合「悔いなく、楽しく」
参加を表明 練習を再開

  • 学年ごとに分散で練習が再開され、守備練習を行う3年生

  • 意気込みを語る鎌田主将(左)と中西投手

 今春の「第92回選抜高等学校野球大会」に出場予定だった32校を招待して、甲子園球場で8月に開催される「2020年甲子園高校野球交流試合」。国士舘高校(岩渕公一校長)は6月15日、同試合への参加を表明し、16日に同大学多摩キャンパス(永山)の野球場で練習を公開した。

 昨年の秋季都大会を制し、春のセンバツに2年連続10回目の出場を決めていた同校。新型コロナウイルスの影響で同大会のみならず、夏の選手権大会も中止となり、甲子園の土を踏むことがかなわなかった。

 そうした中、東京都高等学校野球連盟は6月1日、夏の選手権大会予選の代替大会となる独自の夏季大会を東西に分けて開催することを決定。10日には日本高等学校野球連盟が春のセンバツに出場する予定だった32校を甲子園球場に招待し、8月10日から交流試合を行うことを発表した。

 同校は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月5日から休校。野球部は春のセンバツの中止が決まった翌13日から活動を休止していた。緊急事態宣言の解除を受け、6月1日から分散登校が始まり、夏季都大会に向けて3年生は2日から2カ月ぶりに練習を開始。16日から1、2年生も練習を開始した。

「喜び計り知れない」

 13日に学校長から甲子園交流試合に参加することを聞いたという永田昌弘監督。「選手たちにも伝えたが、東京の子はクールで体で喜びを表現するようなことはなかった」と苦笑。続けて「センバツの代替大会が行われることは諦めていた。1試合だけでも甲子園でできる喜びは計り知れない。勝って終われるように、モチベーションをあげながらやっていきたい」と語る。都大会は3年生だけ、交流試合は昨年の秋季大会のメンバーを中心に臨むという。

 鎌田州真主将(3年)は「甲子園でできると思っていなかったのでびっくりしたけど嬉しかった」と一報を聞いた時の心境を語る。休校期間中は、旧友たちとトレーニングをしていたものの、甲子園出場という目標がなくなり練習に身が入らない時期もあった。それでも次のステージに向けてうまくなろうと切り替えてトレーニングに取り組んでいたという。「都大会を優勝して甲子園に行きたい。高校最後なので、全員で気持ちをひとつにして協力して良いチームにしていきたい。悔いのないように、楽しくプレーしたい」と抱負を語った。

 エースの中西健登選手(3年)も「甲子園で試合ができないと思っていたので嬉しい」と喜びを語る。昨年のセンバツで負けた明石商(兵庫県)との対戦を熱望し、リベンジを誓う。「最高の舞台に立てることは幸せなこと。このメンバーで勝って終わるのが一番。そこを目指していきたい」と最後の大会に向けて目標を語った。

 なお、夏季都大会は7月18日(土)に開幕。東西の優勝校同士で試合を行い、東京王者が決まる。また甲子園交流試合は8月10日(月)から各校1試合ずつ試合が行われる。

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