多摩市は10月22日(木)から31日(土)まで、駅前の放置自転車解消に向けてクリーンキャンペーンを実施する。
放置自転車は、歩行のの通行の妨げになるだけでなく、点字ブロックの上に物を放置すると目の不自由な人や、ベビーカー、車いすを利用する人の通行を困難にし、災害時の救急活動の妨げにもなる。そのため市では、聖蹟桜ヶ丘駅、唐木田駅の周辺半径300m、多摩センター駅の東西南北各1千mの区域、永山駅の東西600m、南北800mを、自転車等放置禁止区域に指定しており、同禁止区域内に放置された自転車は定期的に撤去を行っている。
そうした中で、年に2回、市だけでなく、多摩中央警察署、各鉄道関係者らとともに、放置自転車の禁止、駐輪場の利用を呼び掛ける「クリーンキャンペーン」を実施している。
約3800台12年で減少
駅前の禁止区域をはじめ、市民からの指摘によって撤去した市内の放置自転車の台数は2017年度が1895台、18年度が1897台、19年度は2197台だった。市道路交通課によると、放置自転車対策として、これまで平日を中心に撤去を行っていたが、昨年から土曜や夜間も実施しており、その分台数が増加したという。
一方で、07年度は5582台だったことから12年で約3800台と大きく減少したことになる。聖蹟桜ヶ丘駅前で違法駐車や放置自転車の指導を行っている「聖蹟桜ヶ丘駅前駐車問題懇談会」は「年々放置自転車の数が少なくなっているのが目で見てわかる。駐輪場が整備され、取り締まりも厳しくなったことで市民の意識も変わってきたのでは」と話す。同課では「最近はパトロールと撤去が結びつくように取り組みを工夫している。その影響もあり、禁止区域の認識も高まっていると思われる」と減少の影響を推測する。
市内4駅周辺には計11の有料駐輪場があり、立地によって利用率は異なるものの、まだ空きがある状況だという。「放置自転車の数は減少傾向にあるが、歩行者の通行の妨げ等につながり、撤去や処理には多くの経費が掛かる。放置せず、利用マナーを向上させ、誰もが利用しやすい駅周辺の環境づくりへご理解とご協力をお願いします」と同課では話している。
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