多摩 スポーツ
公開日:2023.06.22
多摩リトルシニア 発足1年
独自の練習方法が話題に
市拠点の硬式野球チーム
2022年4月に発足し、およそ1年が経過した多摩市を拠点に活動する中学生硬式野球チーム「多摩リトルシニア」。埼玉西武ライオンズにいた元プロ野球選手の佐伯秀喜さんが監督を務めていること以外にも、独特の指導方法やチーム運営はテレビやウェブメディアに取り上げられ注目が集まっている。
佐伯監督とコーチ陣、選手らは5月20日、関戸公園野球場に練習のため集まった。発足から1年、目標としていた大会に臨み負けてから約1週間が過ぎていた。さらに1年後の大会に向けて目標を立て練習に取り組むよう呼びかけていた。
慣例にとらわれない
同チームが注目を集めるようになったのは、既存の野球チームがするような慣例にとらわれないところだ。
中学生は通常、金属バットを使用するが、木製バットを練習から使う。金属よりも芯の幅が小さい木製を使用することで選手の技術向上を図る。また、ボール集めも腰を傷めないよう足で蹴るという。佐伯監督は「ボールと腰ならどっちが大事なの?聞かれて答えられないようなら、すぐ変えた方がいいですよね」と話す。
また、硬式のグローブを新品で買うと高額になるが、中古のグローブでも使えるように再生して安価で提供している。練習ではユニフォームを着る必要は無く、Tシャツでの参加も可としている。「お金をかける必要はないよ。経済的な理由で野球をあきらめて欲しくないから」と佐伯監督。グラウンドには父母が見守る姿もない。佐伯監督は「父母の参加は断っている。お茶当番など古い体質を変えていきたい。違う側面から考えることをしてほしい」と力をこめる。
選手主導の練習
練習も厳しい指導や押しつけは行わない。佐伯監督は「選手の個性は残しておきたい。試合になったら自分たちで考えるのが基本。練習も自主的に考える野球をしてほしい」と話す。
キャプテンを務める古屋陸さんは「指示されないので、選手自ら動きを考えている。大人になっても考える力が付く」と前向きに答え、「将来は注目される選手になりたい」と話していた。
ピックアップ
意見広告・議会報告
多摩 ローカルニュースの新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!












