伊勢原の夜空を彩る「第３回いせはら芸術花火大会」があす４月13日（土）、市総合運動公園で開催される。昨年はおよそ１万人を動員したこの花火大会。今年はこれを上回る１万５千人の来場を見込んでいる。



　芸術花火大会は、伊勢原の空に夢と未来を打ち上げようと、市民を中心とする有志により２００９年に初開催。11年には第２回大会が予定されたが東日本大震災のため中止となった。



　震災後の社会状況や、協賛金集めの難しさなどから開催は困難と思われたが、「一度始めたからには３回はやろう」と有志をはじめ関係者らが奔走。その甲斐あって昨年は当初の予想を超える１万人が来場した。



　大会後には掲示板などに次回の開催を望む声が相次ぎ、実行委員会は第３回大会の開催を決定。昨年に続き「磯谷煙火店」が２千発を打ち上げる。同社は愛知県岡崎市の老舗花火店。全国花火競技大会では20年以上連続で入賞し、内閣総理大臣賞も受賞している。



　大会にさきがけて実行委員会では、これまでに寄せられた多数の意見・要望を検討。その結果、今年は模擬店を40軒に増やすほか、昨年は行列ができた仮設トイレを増設、障害者専用のトイレカーも導入する。



　また、１万５千人の来場を見込んで警備体制も昨年の１・５倍に強化。当日はボランティア、警察、消防など６００人が周辺警備にあたる。柏木貞俊実行委員長は「楽しい花火大会も安全があってこそ。ぜひマナーを守った観覧をお願いします」と呼びかけている。



　当日は模擬店が午後１時に始まり、歌や踊りなどの各種イベントは２時半から。花火の打ち上げは７時から８時を予定。



　公園内の駐車場は利用できない。代わりに日産テクニカルセンター内の無料駐車場が１千台分利用できるほか、無料シャトルバスも伊勢原駅北口から往復運行する。



　問い合わせは大会実行委員会／【携帯電話】０９０・６１８１・１１７２